山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

食品

ゆで卵について

ゆで卵の殻が剥けなくて苦労する人がいるようですが,ここ数年その苦労をしたことがありません.我が家にはゆで卵を完璧につくる方法がありますので紹介します. 1. ゆで具合の調整 100℃に沸騰している手鍋の底にそっと卵4個-6個を置きます.そして,8分間ゆ…

ハチミツとミントティー

最近,喉の調子が変になったので,うがいを頻繁にしていました.そして,ハチミツを入れたミントティーがちょうどよい具合に効きます.喉鼻がすっとして,さっぱりするとともにマイルドな風味が残ります. 2-3日で喉の調子は戻りましたが,ハチミツミントテ…

第46週の花草木 トウガラシ

唐辛子(とうがらし,唐芥子,蕃椒)はナス科トウガラシ属 (Capsicum) の果実で中南米が原産です.15世紀になってから世界に広がりました. トウガラシ属は数十種ありますが,栽培種は5種だけです. C. annuum(トウガラシ)C. baccatum(アヒ・アマリージョな…

伊豆大島の唐辛子

伊豆大島へは何度か行きましたが,お土産として買ってくるのが「激辛 青唐辛子粉末」です.赤と青があり,以前は赤を買っていました.前回初めて青を買いました.お店の人に聞いてみると,青の方が辛いとのことでしたので,試しで買ったのですが,その辛さと…

2018年11月7日は立冬です.太陽黄経225度,鍋の日

2018年11月7日は立冬(りっとう)です.もう冬入口ですね.立冬になると,冬の気配が現われてきます. まだ,部屋の片隅に扇風機が残されていますけど... https://www.youtube.com/watch?v=vihXlsmT4w4 [京都二十四節気] 立冬 https://www.youtube.com/watc…

10月18日は冷凍食品の日

10月18日は冷凍食品の日です.「凍」の字の「10」と,冷凍食品の保存・流通温度での-18℃以下にちなんで,1985年に毎年10月18日と定められました. https://www.youtube.com/watch?v=NKiPYYTRQnU 日本冷凍食品協会「冷凍食品の日、PRイベント開催」 https:/…

バナナ

バナナは日本で最もたくさん食べられているフルーツです. バナナは数量で60%,金額で40%の輸入量です.主な輸入国はフィリピンです.和名はバナナですが,古くは芭甘蕉,実芭蕉と呼ばれていました.芭蕉と言えば松尾芭蕉やミズバショウが頭に浮かんできます…

小麦

三大穀物と言えば小麦,イネ,トウモロコシですが,特に小麦は世界中の人々にとって広く重要な食糧源となっています. 小麦はイネ科の植物で,小アジア地方原産と考えられています.コムギには,フツウコムギ(パンコムギ,学名: Triticum aestivum),マカ…

真夏には味噌汁がいいかも

暑い日が続きますが,今のところ夏バテも,熱中症もありません.理由はなぜかわかりませんが,最近気をつけていることと言えば,水を多めに摂りながら,塩も多めに摂るようにしています. 減塩風潮の昨今ですが,減塩しながら汗をかくのは身体にとってかなり…

そうめん ひやむぎ

関東地方では梅雨も終わり,本格的な暑さがやってきました.最近はラーメンやうどんなど熱いものはさすがに厳しく,そうめん,ひやむぎの毎日です. ところで,そうめんとひやむぎの違いはあるのでしょうか? 結論から言うと,原料は同じです.ただ太さの違…

Good idea: 納豆+パルメザンチーズ(粉チーズ)

納豆の食べ方には人それぞれ好みがあると思います.混ぜると美味しいという人が多いですが,混ぜても混ぜなくても,食感が違うだけで,好みの問題です.食感も味の一つですけど. 私の納豆の食べ方はかき混ぜる事無く,発泡スチロール容器の場合は,そのまま…

お茶を粉末化して抹茶にして飲む方法

先日はお茶の葉を食べるお話をしました.最近はお茶をコーヒーミルで挽いて粉末にして飲んでいます.使っていない手回しのコーヒーミルがありましたので,調整ネジを締めて最小粉末にして飲んでみました. もちろん,お茶としての味は葉のまま出した方が,味…

日本茶の出がらしを美味しく食べる方法

生れてから数十年間,日本茶は飲むだけのものと思っていました.出がらしのお茶の葉は捨てていました.昨年,お茶の本を読んでいて,利用方法として食べるというのもあると知り,いろいろ試して見ました. よく考えて見れば,日本茶の出がらしをグラム換算す…

2018年5月2日は八十八夜です.そして緑茶の日

https://www.youtube.com/watch?v=ut0xqZOQaKo 夏も近づく八十八夜 (BGM.茶積み) お茶の製造工程 --- 興味深いものがあります. 緑茶の日は日本茶業中央会が制定しました.八十八夜が茶摘みの最盛期である八十八夜はのでこの日となりました.八十八夜は年…

オレンジ,レモンとOPP,TBZ,イマザリル

ミカンの季節がそろそろ終わり,それに代わって外国産のオレンジが出回っています.袋にはTBZ,イマザリル使用などと書いてあります. この薬品は防カビ剤として利用されています.残念ながら私たちの体には良くないものなので,取扱いに注意する必要があり…

ナタネ油 菜種油

先日の記事で,「ナタネ」は作物名で,植物名は「アブラナ」であることをお伝えしました.ナタネの利用は主にナタネ油を採ることで,在来のアブラナより「セイヨウアブラナ」の方がナタネ油の収量が良いので,セイヨウアブラナが一般的に栽培されています. …

第6週の花草木 フキ

フキノトウ(蕗の薹)の天ぷらは食べたことがありますが,フキノトウを見たことはないような気がします.佃煮のキャラブキ(伽羅蕗)もフキの葉柄だという事を知らずに何となく食べていました. 天ぷらも,キャラブキも灰汁(アク)抜きをします.フキには肝臓に良…

ななくさがゆ(七種粥)

春の七種や餅などを具材にした塩味の粥を1月7日に食べる習慣があります.これは平安時代ごろから始まりました. 春の七種 春の七種は以下の通りです(秋は七草と書き,春は七種と書きます). せり 芹 セリ なずな 薺 ナズナ(ぺんぺん草) ごぎょう 御形 ハハコ…

日本茶の歴史と種類について

昨日はチャノキの話でした.今日はチャノキの葉を飲むお茶について,日本茶を中心にお話しします. 日本茶の歴史 お茶は奈良,平安時代に中国から遣唐使や留学僧によってもたらされました.815年「日本後記」が最も古い喫茶の記録とされています. その後,…

銀杏(ギンナン)の調理方法,食べ方,注意点

先日銀杏を知人から戴いたので,ローストしてみました.まずは水と洗剤で良く洗浄して汚れと臭いを落とします. ロースト コーヒーローストに使用しているステンレス製ザルに銀杏を半分の量だけ入れて,試験的に5分間強火にかけてみました.匂いから察してま…

日本人が最もお世話になっている植物 イネ

誰もが食べるお米はイネの実です.イネはヒエやアワと同じイネ科の植物なのに,なぜ水田で育てるのでしょうか?畑で育つ陸稲というのもありますが,あまり見かけません.今日はイネのお話です.

チョコレートの原料カカオについて

昔からの友人であるDr.Yが来日し,お土産にチョコレートをもらいました.合計で800gももらいましたので,毎日食べても半年は楽しめそうです. さて,今日はチョコレートの原料についてのお話です.

コーヒーの木と豆

普段当たり前の様に飲むコーヒーですが,コーヒーは豆を挽いて飲むことは知っていますが,コーヒーの木については知られていないことが多いと思います.今日はコーヒー木と豆のお話です.

サケとシロザケとサーモン

サケとかシャケと呼んでいるおなじみの魚の学名はOncorhynchus ketaで,サケ類一般を指します.シロザケのことを言います.サーモン Salmonは英名です. 一般に食卓でよく見かけるサケはシロザケという種です. サケは産まれた川に戻る習性で知られています…

秋の味覚 葡萄

秋の味覚は尽きませんね.今日は葡萄についてのお話です. 日本の五大果物は生産量順に温州ミカン,リンゴ,ナシ,柿,ブドウです. 鎌倉時代初期に甲斐国勝沼(現在の山梨県甲州市)で栽培が始めらました.比較的古くからある果物です.江戸時代に入ると甲州(…

秋の味覚 柿,渋柿と甘柿

柿には渋柿と甘柿があります.渋柿には果肉の部分に渋みがあり,この渋みはタンニンからきています.タンニンには水溶性と不溶性があり,渋柿は水溶性で,甘柿は不溶性のタンニンが多く含まれています. 柿のタンニン(tannin)と干し柿 渋柿の渋味の原因であ…

秋の味覚 キノコの王様 松茸のお話し

日本人でキノコの王様,松茸を知らない人はいないでは?というほどよく知られたキノコです. でも,なぜあんなに高いのか,なぜ,あんなに人気があるのか?マツタケの人工栽培はできないのか?など疑問が多いキノコでもあります. 今日は松茸について見てい…

秋の味覚 梨 昔の梨と今の梨

秋は味覚の宝庫です.街角には美味しい果物が山ほど積み上げられています.きょうは梨についてのお話です. 梨の味 梨の形はリンゴに似ていますが,味は違います.リンゴより果汁が多く,食べるとサクサクしています.このサクサク感が梨の味の特徴でもあり…

栗とサツマイモ

収穫の秋がやってきました.同時に秋は味覚のシーズンです.その中で昔からあった秋の食べ物の代表に栗とサツマイモがあります. 以前,「くりよりうまいさつまいも」の意味で,「九里四里うまい十三里(=サツマイモ)」を紹介しました. 江戸時代の栗とサツマ…

九里四里うまい十三里:栗よりうまいサツマイモ,十三里とはサツマイモのことです

味覚の秋が近づいてきました.九里四里うまい十三里という言葉があります.これはサツマイモのことで,江戸時代に川越がサツマイモの名産地で,江戸から約十三里ありましたので,サツマイモのことを別名,十三里と呼んでいました. これは言葉遊びで,九里+…