ゆで卵の殻が剥けなくて苦労する人がいるようですが,ここ数年その苦労をしたことがありません.我が家にはゆで卵を完璧につくる方法がありますので紹介します.
1. ゆで具合の調整
100℃に沸騰している手鍋の底にそっと卵4個-6個を置きます.そして,8分間ゆでます.この条件が基本で,中心部がやや半熟のゆで具合になります.お湯は卵が半分程浸かる量が良いです.時間と水と熱の節約ができます.お湯が多すぎるとそっと置くことができず,卵を落とし勝ちなり,殻にヒビが入ったりします.しばらくすると,膨張して白身が飛び出してきます.
お湯が多い時はスプーンなどに乗せてゆっくり置くこともできますが,全部投入するまでに時間がかかり,熟し具合にムラができ易くなると思います.
卵の大きさや数量が多くなると卵を投入した後,一時的に湯の温度が大きく下がります.温度の下がり具合は,再沸騰までにかかる時間で見当がつきます.卵投入後から再沸騰までの時間は火力によります.いずれにしてもゆで時間は8分間を中心に最適値を見つけて下さい.
ゆでている間,蒸気が逃げないように鍋に蓋をしておきます.水が少なめなら,湯こぼれはしません.いくら沸騰させても100℃を超えませんので,火力を調節してください.
2. 尖った側を割ってから水で冷やす
ゆであがったら,水で急冷します.卵が手で持てるくらいに冷めたら,卵の尖っている側を割り,速やかに再び水に数分間浸けます.この工程によって卵の殻の中に水が入り殻が剥けやすくなります.
卵が冷却されることで膨張していた内容物が収縮し,割った部分から水が浸入していきます.尖った方を割るのは通常尖った側の方が剥きにくいためです.
3. 観察
卵の殻を剥いた後に卵の表面を観察してみると,尖った側(割った側)の先端が少し凹んでいます.これは水の侵入圧力でできた凹みと考えられます.
試しに,反対側を割ると反対側(丸い側)に凹みができます.これは剥くタイミングやゆで卵の硬さにより生じたり,消えたりするかもしれません.この現象は最近まで気が付きませんでした.試しに全く穴を開けないで冷却後に剥いたら,従来通り気室のある丸い側に凹みができていました.次回はもう少しn数を増やして観察してみます.
以上どうでも良いことかも知れませんが,ちょっと科学チックな目で見たゆで卵のつくり方でした.
本当はいろいろな実験アイデアがあるので,もっと詳しく実験したいのですが,失敗したゆで卵の食べ放題は健康に悪そうなので,やめておきます.
https://www.youtube.com/watch?v=6B_jl3V0du8 おもしろ科学実験 スクランブルゆで卵をつくろう 【How to make scramble eggs Inside their shell】
https://www.youtube.com/watch?v=whcoLMYWoyQ 【実験】夏休みの自由研究!カラフルなスケルトン卵を作ろう!【友加里】
https://www.youtube.com/watch?v=AdqrBDimjm8 【実験】ぷにぷに!卵でカラフルなスーパーボール作ってみた結果!【友加里】
https://www.youtube.com/watch?v=0iUzFsjR0BY 【実験】 たまごって殻ごとフライパンで焼いたら爆発するの!?
https://www.youtube.com/watch?v=7TxOBjlNqSM 真空に卵を入れたらまさかの結果に!
今日はこれまで.ではまた.