山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

オレンジ,レモンとOPP,TBZ,イマザリル

ミカンの季節がそろそろ終わり,それに代わって外国産のオレンジが出回っています.袋にはTBZ,イマザリル使用などと書いてあります.

この薬品は防カビ剤として利用されています.残念ながら私たちの体には良くないものなので,取扱いに注意する必要があります.

輸入柑橘類に使われている防カビ剤

OPP:オルトフェニルフェノール 2-Phenylphenol IUPAC名 2-phenylphenol 化学式 C12H10O 分子量 170.2 形状 白色の結晶 密度と相 1,293 g/cm3, 結晶 融点 58-60 °C 沸点 283 °C 毒性 一日摂取許容量は体重1kgあたり1mg。食品添加物として、柑橘類に10ppmが許可されている

TBZ:チアベンダゾール Thiabendazole 化学式 C10H7N3S 分子量 201.249 融点 304-305 毒性 一日摂取許容量は体重1kgあたり0.3mg

イマザリル:Imazalil (ヤンセン社の商品名) エニルコナゾール Enilconazole 化学式 C14H14Cl2N2O 分子量 297.18 毒性 急性毒性,致死量20g

洗えば大丈夫?

数年前からこの薬品については知っていましたので,洗ってから食べていました.ところが,洗っても塩もみしても落ちない様です.

ただし,以下のレポートを見れば,基準値を大幅に上回らない限り,また大量に食べない限り,残留量は限られているので命に影響はなさそうです.

東京都福祉保健局 の中の 東京都市場衛生検査所データ http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/itiba/kekka/rikagaku/boukabi/28boukabi.html

私の方針

以前にお風呂に皮を絞って入浴したら,ヒリヒリして,肌が赤くはれてたのであわてたことがあります.TBZとイマザリルの両方が使用されていたのは覚えていますが,どの薬品によるものかはわかりません.それ以来,気にはしていました.肌が赤くなるほどの薬品が胃や腸へ入ったら良いわけありません.

とは言え,オレンジやレモンは美味しいので,注意しながら食べるようにしています.具体的な注意点は以下の通りです.

注意点

  1. 皮にはなるべく触らない.触った手で食品や口に触れない.包丁はティッシュなどで汚れを拭き取ってから洗う.

  2. 皮を食べたり,お風呂で絞ったりしない.マーマレードなどにする場合は無使用を確認する.貰ったものは口にしないほうが良い.

  3. オレンジやレモンを触った後は手をよく洗う.

  4. 他の食物と一緒に置かない.

  5. 多量に食べない.

以上を守れば安全圏だと思っています.

今日はこれまで.ではまた.