山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

植物

11月の植物写真

今年もあとひと月です.公園の小径は落ち葉の絨毯が敷きつめられています.紅葉も深みを帯びてきました.

第46週の花草木 トウガラシ

唐辛子(とうがらし,唐芥子,蕃椒)はナス科トウガラシ属 (Capsicum) の果実で中南米が原産です.15世紀になってから世界に広がりました. トウガラシ属は数十種ありますが,栽培種は5種だけです. C. annuum(トウガラシ)C. baccatum(アヒ・アマリージョな…

10月の植物写真

緑色だった柿がだんだん熟してきました.様々な樹木に実がなっています.iPhoneでは風で揺れる小さな実や花にフォーカスを合わせるのは至難ですが,散歩が主ので撮影は副なので,重いカメラを持ち歩くのは御免です.

ハロウィーンのカボチャ

日本でも各地でハロウィーンが盛んに催されるようになってきました.オレンジ色のカボチャをくりぬいて作った怖い顔したカボチャのランタン(重たい提灯?)をジャック・オー・ランタン Jack-o'-Lanternといいます. ジャック・オー・ランタンはアイルランドお…

「紅葉 こうよう」と モミジ,カエデ

紅葉と書いて「こうよう」と読みますが,「もみじ」と読む場合もあります.「紅葉 こうよう」は落葉樹が紅色や黄色になることを言います.黄色になることを特に「黄葉 こうよう」と書く場合もあります. 「紅葉 もみじ」と読む場合は,落葉樹の中で葉が紅く…

植物 (秋)

スギナ ナズナ [caption id="attachment_7194" align="alignnone" width="400"] Unicode[/caption] スズメノカタビラ ハコベ ハハコグサ カタバミ ヒメジョオン ハルジオン ヒルガオ スベリヒユ ブタクサ メヒシバ エノコログサ セイタカアワダチソウ セイヨ…

9月の植物写真

メインPCの故障で月末に載せられませんでした.よく見ると,花ばかりでなく,様々な実がなっています.iPhoneだと紫色の花のフォーカスが難しいように感じます.

バナナ

バナナは日本で最もたくさん食べられているフルーツです. バナナは数量で60%,金額で40%の輸入量です.主な輸入国はフィリピンです.和名はバナナですが,古くは芭甘蕉,実芭蕉と呼ばれていました.芭蕉と言えば松尾芭蕉やミズバショウが頭に浮かんできます…

1823年(文政6年) 8月12日シーボルト初来日

江戸時代に来日した西洋人学者でもっとも有名な人はシーボルトですが,正式な名前は,フィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold, 1796年2月17日-1866年10月18日)とやや長い名前です. フォンと言うのは…

小麦

三大穀物と言えば小麦,イネ,トウモロコシですが,特に小麦は世界中の人々にとって広く重要な食糧源となっています. 小麦はイネ科の植物で,小アジア地方原産と考えられています.コムギには,フツウコムギ(パンコムギ,学名: Triticum aestivum),マカ…

7月の植物写真

7月の植物写真

アルカロイド alkaloidについて

アルカロイドとは天然由来の有機化合物で窒素原子を含んでいる物質の総称です.ほとんどが塩基性です.アルカロイドの名前も,「アルカリのような」と言う意味からきました. なぜここで取り上げたかと言うと,動植物が自ら作り出し,他の動植物にとって有害…

日本で見かける毒のある植物

野山に草花が咲いていますが,その中には毒をもったものがあります.以下は特に強毒なので,注意したほうが良いと思います. 日本の三大毒草 トリカブト 毒成分:アルカロイド 症状:嘔吐,呼吸困難,臓器不全 特徴:花粉やミツにも毒があるので,養蜂家が注…

7月は文月(ふみづき,ふづき),旧暦と和風月名について

七夕に詩歌を献じ,書物を夜風に曝す風習があったことから文月と呼ばれています.あるいは稲の穂が含む月であることから「含み月」,「穂含み月」の意味が転じたという説もあります. 2018年7月02日は半夏生(はんげしょう)です.太陽黄経100度です.半夏(烏…

竹楊枝と竹串 竹林の整備

最近楊枝を竹楊枝に切り替えました.従来の木の楊枝より硬いので,折れにくく先も曲がりにくいです. 通常使うには竹の方が丈夫です.価格も100円ショップで売っているので,ほぼ同じ位です. ただし,歯を掃除するには硬さが今まで違うので違和感があるかも…

週末に堀切菖蒲園 堀切水辺公園に行ってきました

ハナショウブが咲く頃になったので,週末に堀切菖蒲園と近くの荒川土手にある,堀切水辺公園に行ってきました.昨年は工事中で限定開園でしたが,今年は園内の工事も終了し,設備や橋や道などが新装されていました. 案内の掲示を見て頂ければ,花ショウブ開…

第15週の花草木 ユキヤナギ

ユキヤナギ 雪柳はバラ科シモツケ属の落葉低木です.小さい白い花をたくさんつけて,今盛んに咲いています.花は5弁で雪白の小さなものを枝全体につけていますので,まるで柳に雪が積もったように見えるところから名前がついています.本種は日本原産と考え…

本の紹介: 桜の雑学事典

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 書名:桜の雑学事典 著者:井筒清次 出版社:日本実業出版社 良書です.桜のシーズンには片脇に置いておきたい一書です.本書は完成度が高く,内容はよく整理され,丁寧につくられています.各見開きページ…

興味をもつと見えなかったものが見えるようになります

以前に何度か取り上げましたが,三大香木とは良い香りを強く漂わせる木のベスト3です. 春(2月末-3月)のジンチョウゲ(ピンク色) 夏(6-8月)のクチナシ(白色) 秋(9月末-10月)のキンモクセイ(オレンジ色) です.今は3月の末ですから,ジンチョウゲが咲いている…

5日月と昨日の梅園の補足

夜8時頃散歩していたら西の空に5日目の月が出ていました.今日は旧正月5日なので,5日月と言うのでしょうか?まだ,細い月ですが太陽が沈んだ後,太陽を追いかけるように西の空に浮かんでいます.同時刻に観察すると,日に日に東の方へ移動していきます. 梅…

今,読書中の本: ぼくのとなりの野草 上野邦雄著

今,読んでいる本の中で,後まで心に残りそうな部分を紹介します. 書名:ぼくのとなりの野草 著者: 上野邦雄 出版社:青山ライフ出版,星雲社 良書です.本書は身近な野草について270ページまで一種1ページで2-3枚の写真と説明で淡々と編集されているデー…

今,読書中の本: 植物学名入門 L.H.ベイリー

今,読んでいる本の中で,後まで心に残りそうな部分を紹介します. 書名:植物学名入門 著者:L.Hベイリー 出版社:八坂書房 古典的良書です.本書植物学命名法の古典的入門書です.著者は米国の植物学者,園芸学者でのL.H.ベイリーで,氏の著書「標準園芸事…

美しく不思議な画像 Science Photo Library

植物は人間より動きが遅いので,人間から見れば止まって見えます.でも,撮影方法を工夫すると,生き生きとしていて,今までのイメージが変わります. せひこのサイトの一番上にある動画を見てください. Science Photo Library https://www.sciencephoto.co…

ロウバイとウメの蕾が膨らんできました

[caption id="attachment_2522" align="alignnone" width="756"] ウメのつぼみ[/caption] 新年の3が日も過ぎて4日となりました.お正月気分もだんだん平常へ戻りつつあります. 夕方に散歩していると,ロウバイやウメの蕾(つぼみ)ができていました.ロウバイ…

2017年 「週の花」のまとめ

2017年5月15日の第20週から始めて12月26日第52週まで「週の花」シリーズを続けてきました.毎日の散歩で実際に見た花を調べて記事にしながら,自分の観察力や記憶力を養っていこうという目的でした. 何とか30種以上を紹介できたのは今年の一つの成果でもあ…

第52週の花 ノースポールギク (カンシロギク 寒白菊)

ノースポールとして知られるこの花の和名はノースポールギク,またはカンシロギクです.白い花が株全体を白く覆うように見える為,北極をイメージしているところからなずけられました. ちなみに,「ノースポール」だけだとサカタのタネの商品名となりますが…

第51週の花 ゲッカビジン 月下美人

散歩していると庭にゲッカビジンの花が咲いている家がありました.この時期,しかも昼間に数個の花が咲いているので,珍しいなと思い調べてみました. サボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物で原産地のメキシコから輸入された原種とのこと. ゲッカビ…

第50週の花 アロエ

週の花も50週目です.年末も近づいてきました. 11月29日 アプリ「歳時記カレンダー +」のすすめの中で当日の記事の中に「・・・鮮やかな椿や蝋梅など街を彩る冬の花を景色の中に見つけてみませんか.」とありました. 少し?,と思ったのですが,半信半疑で…

第49週の花 ナンテン 南天

[caption id="attachment_2031" align="alignnone" width="310"] 1962年発行の切手 ナンテン[/caption] 12月に入りました.今週の花も第49週で50,51,52週で今年も終わります.今日は今頃に赤い実がなっているナンテンについてお話します. ナンテンは庭木…

第48週の花 ヒイラギ(柊)

数週間前から家の前にヒイラギが咲き始め,今満開です.木ヘンに冬の「柊」です.まさに冬の木ですね.ヒイラギの名前は棘のある葉に触るとヒリヒリと痛むことからひひらく,ひいらぐの連用形ひひらき(疼き)から柊となりました.