山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

本 読書

読書の秋

台風の影響で週末は外に出かけられません.秋と言えば,読書.久しぶりにデジタル書籍を試してみようとアマゾンプライムのPrime readingを試してみました. iPadで読む為,キンドルアプリを使うのですが,使い勝手があまりよくない.まず,読みたい本を選び…

夏目漱石 二百十日 橋爪功

夏目漱石 二百十日 橋爪功 https://www.youtube.com/watch?v=tAHw12LzO4U 二百十日 「漱石は,熊本での教師時代に,友人ので同僚の山川信次郎とともに阿蘇に登山した経験がある.1899年8月29日から9月2日にかけ阿蘇各地をめぐり,その中で9月1日には登頂を試…

阿刀田高【コーヒー党奇談】

朗読 阿刀田高【コーヒー党奇談】より「コーヒー党奇談」 https://www.youtube.com/watch?v=HmsXrKGm_N8 コーヒーは飲まなくても頭の中に思い浮かべるだけで脳が活性化するとのこと. なんとなくこの話を聴いていたら,飲みたくなって悪魔の飲み物を一杯飲ん…

本の紹介: 葉っぱはなぜこんな形なのか?

書名: 葉っぱはなぜこんな形なのか? 著者: 林将之 出版社: 講談社 本書の副題は「植物の生きる戦略と森の生態系を考える」とあるように, 葉っぱのギザギザのある理由と無いものとの違いや葉っぱの切れ込みの理由など植物の高度な生存戦略は試行錯誤の上…

世界天才紀行 The Geography of Genius: A Search for the World's Most Creative Places from Ancient Athens to Silicon Valley

書名:世界天才紀行 著者:エリック・ワイナー 出版社:早川書房 歴史の中で突然出現する天才.天才が生まれる条件が偶然に整うと,自然発生するが,間もなく跡形も残さず消えていく. 著者はアテネ,杭州う,フィレンツェ,エディンバラなど天才が活躍した…

本の紹介: 大江戸 武士の作法

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 江戸時代は時代劇で馴染み深いものですが,実は事実と異なる部分が多くみられます. 時代の大きな切り替わり時には前の時代は否定されるのが常で,システムの価値ある部分は意図的に軽視され,問題点のみが…

超シンプルライフで健康生活

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 書名: 超シンプルライフで健康生活 著者: 斎藤道雄 出版社: 黎明書房 年齢の節目なのか明らかに体力や体調の衰えを実感する様になりました.嘆いても仕方ないので,それ相応に自分の生活習慣を変えていか…

「エレメンタリー」と「観察力を磨く 名画読解」

シャーロックホームズを知らない人は少ないと思います.探偵ものの古典ですが,最近は現代的な形に変えて映画やドラマとして登場しています. 現在アマゾンプライムで『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』をシーズン1から5まで公開しているので,数週…

本の紹介: 今日から使える 物理数学

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 本書は冒頭に「実は,この本は「物理数学」の廉価版なのです」とあります.本書はブルーバックスで1300円と安価ですが,良く書かれています. ざっと,読み進めるというより,紙とペンを用意して,数式を書…

本の紹介: ひらめきはどこから来るのか

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 書名:ひらめきはどこから来るのか 著者:吉永吉正 出版社:草思社 序章 「考える」とは何か 第一章 ひらめきの見つけ方 第二章 考え続ける技術 第三章 夜の歌 第四章 Mind of Blue 第五章 ひらめきを阻害す…

本の紹介:「科学にすがるな!」,その後の関連読書

佐藤文隆氏の「科学にすがるな!」を読んだ後,佐藤ワールドをよりよく理解するために以下の著作を読みました. 「科学者には世界がこう見える」 佐藤文隆著 「科学者,あたりまえを疑う」 佐藤文隆著 「歴史の中の科学」 佐藤文隆著 「佐藤先生の量子論」 佐…

本の紹介: 人生を変える習慣のつくり方

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 書名:人生をかえる習慣のつくり方 Better than Before 著者:グレッチェン・ルービン 花塚恵訳 出版社:文響社 はじめは人が習慣をつくり,それから習慣が人をつくる,ジョン・ドライデン 人はどうすれば思…

本の紹介: 型破りの発想力

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 書名:型破りの発想力 著者:齋藤孝 出版社:祥伝社 本書は世阿弥,宮本武蔵,松尾芭蕉,千利休,葛飾北斎を材料として,展開しています.彼らから,ずば抜けた創造性,意欲,集中力,着眼点などを学べるよ…

本の紹介: 「科学にすがるな!」(2)

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 書名:「科学にすがるな!」 著者: 佐藤文隆 艸場(くさば)よしみ 出版社:岩波書店 科学は手法に過ぎないので,生死の問題の解決は答えを科学に求めてはいけない.科学者は自然をトータルにみていない.宇宙…

本の紹介: 「科学にすがるな!」(1)

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 書名:「科学にすがるな!」 著者: 佐藤文隆 艸場(くさば)よしみ 出版社:岩波書店 本書は著者の艸場氏が,「死ぬ,生きるの意味」を宇宙科学の最前線を切り開いて来た佐藤文隆氏に尋ねるところから始まる一…

本の紹介: 99.9%は仮説 思い込みで判断しないための考え方

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 書名:99.9%は仮説 思い込みで判断しないための考え方 著者:竹内薫 出版社:光文社新書 科学の基本は「世の中,ぜんぶ仮説にすぎない」という事を,飛行機はみんなが使っているけれど,実は「飛行機はなぜ…

本の紹介: 100の思考実験

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 書名:100の思考実験 著者:ジュリアン・バジーニ 出版社:紀伊國屋書店 本書は短編のSF小説集の様に,100の題材についてそれぞれ独立して読むことができます.世のなかには常識で正しいとされていることが…

本の紹介: 上達の原則

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 現代は技術と社会が急激に変化している最中なので,多くのことを学び,新しいことに対応していくことが要求される時代です. 本書は上達するための原則を様々な視点から説明してあります.第4章には「すぐに…

2018年8月11日は山の日です.山と溪谷 創刊1,000号記念特別号

今日,8月11日は山の日です.そういえば山と溪谷 2018年8月号は,なんと創刊1,000号記念特別号です.通算で1,000号とは驚異的な数字です.創刊号はなんと88年前の昭和5年(1930年)で隔月刊から始まりました.今では日本を代表する山岳・自然誌出版社の老舗で…

本の紹介: 宇宙の7大テーマ

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 書名:宇宙の7大テーマ 編集者:水谷仁 出版社:株式会社 ニュートン プレス 良書です.梅雨も明けて,七夕や木星,火星など天文のテーマ満載の今の時期に星空を見上げて思いを宇宙のかなたに向けてみてはい…

本の紹介: もたない男 中崎タツヤ著

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 最近読んで面白かった本です. 「もてない男」では無く,物を極力「もたない男」です.1955年生まれの漫画家で,いつも何か捨てるものはないか,探し回っているそうです. 事務所として借りている部屋はほと…

本の紹介: バベルの図書館 ホルヘ・ルイス・ボルヘス「伝奇集」より

バベルの図書館 La biblioteca de Babelという短編小説を知っていますか? ホルヘ・ルイス・ボルヘス(1899-1986)というアルゼンチン出身の作家によるものですが,奇妙なお話です. バベルの図書館 無限大に書籍を集めた架空の図書館の話です.この図書館の特…

本の紹介: 山と溪谷と田部重治(たなべ じゅうじ)

登山好きな人たちにとって山岳雑誌「山と溪谷」は見たことが無い人はいないと思います.この出版社は山岳,アウトドア,旅行,自転車など分野を広げていますが,メインは登山だと思います. 山と渓谷と山と渓谷社 山と渓谷社HP http://www.yamakei.co.jp/com…

本の紹介: 桜の雑学事典

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します. 書名:桜の雑学事典 著者:井筒清次 出版社:日本実業出版社 良書です.桜のシーズンには片脇に置いておきたい一書です.本書は完成度が高く,内容はよく整理され,丁寧につくられています.各見開きページ…

今,読書中の本: 脳をつくる読書 なぜ「紙の本」が人にとって必要なのか

今,読んでいる本の中で,後まで心に残りそうな部分を紹介します. 書名:脳をつくる読書 なぜ「紙の本」が人にとって必要なのか 著者:酒井邦嘉 出版社:実業之日本社 良書です.昨日の記事ではアナログ的電子化に触れました.本書の内容は関連しています.…

今,読書中の本: 問題は解決するな Kan

今,読んでいる本の中で,後まで心に残りそうな部分を紹介します. 書名:問題は解決するな 著者:Kan 出版社:株式会社ヴォイス 良書です.本のタイトルが「問題は解決するな」で初めから???という本です.冒頭文では,「問題を解決しようとするのは無駄…

今,読書中の本: アイデア大全 想像力とブレイクスルーを生み出す42のツール

今,読んでいる本の中で,後まで心に残りそうな部分を紹介します. 書名:アイデア大全 著者:読書猿 出版社:フォレスト出版 良書です.実はアイデアの出し方,ものの考え方を事典としてまとめた本は私の書棚に何冊か眠っています.かなり昔から集めていま…

今,読書中の本: ぼくのとなりの野草 上野邦雄著

今,読んでいる本の中で,後まで心に残りそうな部分を紹介します. 書名:ぼくのとなりの野草 著者: 上野邦雄 出版社:青山ライフ出版,星雲社 良書です.本書は身近な野草について270ページまで一種1ページで2-3枚の写真と説明で淡々と編集されているデー…

本を読むとき全てを読んで理解すべきでない理由

先日,速読の本をを数冊読んで,タイトルにあることを理解しました.せっかく買った本だから全てを吸収してやろうという「ケチケチな気持ち」では大切な時間と集中力を無駄に使う事になり,大事な内容が薄まってしまい,読みたい本が読まされる本となってし…

今,読書中の本: 齋藤孝の速読塾

今,読んでいる本の中で,後まで心に残りそうな部分を紹介します. 書名:齋藤孝の速読塾 著者:齋藤孝 出版社:ちくま文庫 良書です. 齋藤氏の著作は散歩中のオーディブルも含めて何冊か読ませて頂きましたが,どれも内容豊富で視点も素晴らしいです.普通…