山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

本の紹介: 上達の原則

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します.

現代は技術と社会が急激に変化している最中なので,多くのことを学び,新しいことに対応していくことが要求される時代です.

本書は上達するための原則を様々な視点から説明してあります.第4章には「すぐに使える上達のコツ」として要点がまとめてあるので,初読はここから始めると良いでしょう,と著者も勧めています.

人の集中力は限られているので,4章まで行かないうちに,集中が切れてしまいます.4章を集中して読めば,その後から1-3章と終章のQ&Aは楽にに理解できます.5章は他人を指導する場合のポイントが説明されています.

書名:上達の原則 著者:北村勝朗 出版社:CCCメディアハウス

どのように上達できるかヒントを得られる良書です.

4章の内容

上達のキーワードは「わくわくする」 ポイント1 やる気にスイッチを入れよう ポイント2 「できる」という自信をもとう ポイント3 質の高い練習ができる状況をつくろう ポイント4 自分を外から見て見よう コラム イメージトレーニングをしてみよう

上達するにはやる気が必要です.やる気は「出す」ものでは無く,スイッチをうまく入れることで,湧きだしてくるものです.自然に湧き出した,わくわくした気持ちが,何時間も夢中になる集中力を生み出します.

ある程度進むと困難にぶつかります.そこで進むことを止めてしまうとそれまでです.継続していくことができる環境を整えるとともに,必ずできるという自信がないと克服できないかも知れません.

上達するには一定の期間が必要ですが,練習内容が効果的かどうか進路調整する必要があります.そうすることで効率的に上達することができます.

以上のことを具体的にどのようにやっていったら良いのかヒントが書かれています.本書は自分の上達の過程で,何度か読み返すことで,自分を客観的に振り返りながら利用していくのが適当だと思います.

素材語句

上達のコツ 周囲を巻き込む 多様な状況に対応する 才能 センス 素質 手遅れ 環境 教えてくれる人 感受性期 臨界期 やる気スイッチ どう係わったか? アイデア 工夫 サポート 指示待ち 自主性 感覚メモ 上達とは できる 上手 わかる 工夫 職人 名人 適応的熟達者 クリエイティブ 反復練習 10年間 1万時間 質の高い練習 やる気 目標明確 何のため 科学的根拠 繰り返し練習 集中 グッドコンディション アドバイス 適切な難度調整 導入期 専門期 発展期 楽しく夢中 もっとももっと 質の高い練習 成功体験 達成感 主体的 フロー体験 適応的熟達者 探索と熟考 強い見通しと信念

明確な目的 何のため 限られた時間 集中 練習日誌 自己評価 練習に向かう行動や態度・重要度 飽きさせない様にする工夫 練習の仕掛け 何をすればよいの

わくわくする すごく楽しい やる気が高い 明確な目的 限られた時間の中で集中 心も体も良好なコンディション 必要に応じて適切なアドバイス 明日の遠足を楽しみに待つ子供の気分 フロー体験 少し難しいけれど頑張ればできるレベル 自己効力感 頑張ってきた 自己決定性 樹種性 主体性 積極性 周りからの期待 挑戦する気持ち 快体験 やる気にスイッチ

5つの迷信を捨てる 導入期スイッチ すごくおもしろい 専門期スイッチ これができるようになりたい できなくて悔しい 発展期スイッチ もっといいものを 自分らしさを出したい 向上意欲 やれそうだという確信 将来になりたいイメージ やる気が起こる仕掛け ルーティーン 一緒にやる仲間 自己効力感の代理体験 お気に入りの用具 できるという自信 うまくできそうだ できた先にある喜び ポジティブな言動 頑張っている いけそうだ まだまだいける これでいけるぞ

成功した人を真似る 上手な人のやり方を手本とする 成果が出たら自分をほめる 以前とどう変わったか 成功体験を強く印象付ける 不安な要素を減らす 何がわかっていないのか? 練習法 学習法は自分で決める 練習中にバタバタと慌てない 着実に進める 質の高い練習ができる状況をつくる 集中のために体調を整える 自分のリズムは自分の中にヒントがある 気持ちよく目覚められたり体調の良い時はそれまでの生活を思い出して原因をみつける 阻害要因は工夫で除く

継続する毎日続ける エビングハウス忘却曲線 最低限のメニューを決めておいて必ずこなす 実際に使う場面に即して練習する 勉強会 興味 他の人の経験に興味をもつ 確認 言葉や概念を明確にする 探索 関連項目に発展させる 置き換え 自分の関心毎に置き換えて考える

学びあい 共に学ぶ 整理整頓 効率化にむずびつく 自分を外から眺める 修正能力が高い メタ認知 明確な計画 学習のポイント 現在の方法が効果的か 他の方法を見つける 段階ごとに具体的なゴール 具体的にできる分量を進めて行く 日誌 チャックシート なにをなぜしてどうなった 評価してもらう 義務感がつく

結果を視覚化する イメージトレーニング 脳に行動の設計図 本番に近い動きをする その感覚が残っている内に練習する 具体的な状況のイメージ材料を準備 繰り返し短時間練習する 悪いイメージが浮かんだら成功体験を思い出す 良いイメージが浮かばなければ中止する 上がりそうな人は本番で注意を向けるポイントを決めておく

コーチング 自分で考えること 目標を決めさせる 今目標のどの辺? 何が必要?今日何する? 自立性支援 有能性支援 関係性支援 今どのあたり? 明確なルール 平等性 一貫性 自立性 背伸びするチャレンジ もっと上を目指そう 命令しない 問いかける 効果的にほめる 努力をほめる 相手を観察する こまめに声かけ 耳を傾ける 私を主語とした表現 相手が聞きたい言葉を伝える 効果的にしかる 言葉 態度 理由説明とフォロー 職場の雰囲気を変える でも だけど だから いったい そんなこと いつも どうせ こんな

「上達するための実践は,わくわくする,がんばり続ける,”もっと”を追及する,体験を積み重ねることである.」質の高い練習・学習とは,達成感や満足感を伴いながら,目標に向かって繰り返し行い,時には失敗を重ねつつも,それを克服してさらなる目標に向かい続ける体験である.--- 184頁

今日はこれまで.ではまた.


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