山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

本の紹介: ひらめきはどこから来るのか

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します.

書名:ひらめきはどこから来るのか 著者:吉永吉正 出版社:草思社

序章 「考える」とは何か 第一章 ひらめきの見つけ方 第二章 考え続ける技術 第三章 夜の歌 第四章 Mind of Blue 第五章 ひらめきを阻害するもの 終章 人間は何を知ることができないか

本書は「草思」2000年5月号から2001年4月号に連載された「考える力はどこからくるか」に加筆訂正されて編集されています.どちらかというと随筆に近いもので,各章テーマごとにまとめてありますが,それぞれの材料が濃く,話が各方面に飛ぶので,考えながら時間をかけて味わう書となっています.

特に序章と終章は秀逸で,数回読み返す価値があると思います.3章 夜の歌も興味深く読めました.比喩やアナロジーも面白く,なるほどと思うことが多々ありました.

読みながらもひらめくことが多かったのですが,話題が変わる度に,思い浮かんだことを忘れてしまいました.

参考

素材語句

深さが見え始めるのは覆いがとられたとき,ひらめき,考える力,人間らしさを強要する押し付け,独断的科学主義,ホモ・サピエンス・サピエンス,聡明にして分別ある人間,自画自賛,頭がいいことへの強迫観念,世界を見ることを学び直す,偽りの決定論,犬と顔見知り,四つ葉の探し方,何かひっかかる,チチコグサ,水,万物のアルケー,散歩,無心に歩いているとき

ひらめきの四段階,没頭期,潜伏期,啓示期,証明期,重要なのは長い潜伏期,カオスの縁相転移,創造的思考プロセス,ショック期,否認期,混乱期,受容期,解決への努力期,リハビリテーション,ふっ切れました

ソーカルの知的詐欺,記憶はもっともらしい物語を語る,わかったと思ってしまう,知的好奇心とガンは似ている,イニシエーション,プロモーション,タバコ

多すぎる情報はマイナス,情報糖尿病の現代人,通信エンゲル係数,健康になれるなら死んでもいい,医食同源はなかった,日本社会の無菌化,異物の排除,人工的,同一化,みんなと同じ個性,正しい遊び方,ゆとりの義務づけ,考えることは生きること

今日はこれまで.ではまた.


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