佐藤文隆氏の「科学にすがるな!」を読んだ後,佐藤ワールドをよりよく理解するために以下の著作を読みました.
「科学者には世界がこう見える」 佐藤文隆著
「科学者,あたりまえを疑う」 佐藤文隆著
「歴史の中の科学」 佐藤文隆著
近年の物理学,特に量子力学のアウトラインをエッセイ風に触れているので読みやすく仕上がっています.時々の事件やニュースに触れているところもあるので,新しいものの方が読みやすい傾向があります.
芯の部分にブレが無いのでどれを読んでも同じテーマに触れることになり,全部読み通せば佐藤ワールドに馴染みが出てきます.主題は同じなので同じものを様々な角度から触れることになります.
数年後に全体像をもう一度復習するとすれば,まず「科学にすがるな!」を50%のリソースで,「佐藤先生の量子論」を30%,仕上げとして「量子力学が描く希望の世界」を20%の比率で読めば佐藤ワールドの90%が把握できると思います.
ただし,これで量子力学が分るという事では無くて,その背景や歴史的経緯を知ることができるということですので,やっと入口に立てるという事です.入ることはできても,出口のない世界に思えます.
佐藤氏自身は「佐藤先生の量子論」210頁のあとがきで,次の関連書も紹介しています.
参考
教科書
「量子力学ノート -数理と量子技術- SGCライブラリー102」 サイエンス社
量子力学談義
「量子力学のイデオロギー」 青土社 「量子力学は世界を記述できるか」 青土社 「科学と人間」第3章 青土社
アインシュタイン論
「孤独になったアインシュタイン」第1部 岩波書店 「アインシュタインの反乱と量子コンピュータ」 京都大学学術出版会 佐藤,井元信之,尾関 章 「量子の新時代」 朝日新書
https://www.youtube.com/watch?v=-6a0pQhQbyQ
佐藤文隆 科学を斬る!!! - 自著を斬る! -
今日はこれまで.ではまた.