山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

今,読書中の本: 齋藤孝の速読塾

今,読んでいる本の中で,後まで心に残りそうな部分を紹介します.

書名:齋藤孝の速読塾 著者:齋藤孝 出版社:ちくま文庫

良書です. 齋藤氏の著作は散歩中のオーディブルも含めて何冊か読ませて頂きましたが,どれも内容豊富で視点も素晴らしいです.普通の人が思い付く日頃のアイデアを目ざとく拾い上げ,普通よりも深く掘り下げてあります.

内容すべてを強制するわけでなく,良ければ使ってみては?の姿勢が伺えるので,バイキング形式で好きな料理を好きなだけ自分の皿に持ってくる感覚で読み進められます.

「速読・多読をすると理解力が加速度的にアップしてきます.本は必ずしも最後まで読まねばならないものではなく,大事なところを理解できれば良い.」以上,22ページの意訳です.

さらに,64ページには,「本は最初から最後まで読むもの」ではない,と言い切っています.マグロをさばいたら,その美味しい所だけ頂けば良いという事です.

その他には,「本は単体で読むのではなく,系譜で読む」などがあります.本を読む目的をよく考えれば,一冊の本に全てを期待するのでなく,その背景も含めた複数冊で読む方が,より広く深く学んでいけます.著者は「a book」ではなく,「books」と表現しています.全く同感です.私もそうしてきました.

218ページのあとがきには,パラパラめくって多少の要約ができたとしてもさして意味がない.「情報を得る」より,「心の動く本」に出会える機会の方が大切だと述べている.

齋藤氏の著作のほとんどが「からだごと読んでいる」そんな体験が得られるものが多いと思います.

齋藤孝の速読塾」のデータ

キーワード

二割で八割理解,理解する力,逆算式読書法,書評を人に言う,視点移動,素直さ,著者になりきる,転に注目,違和感と共感,細部を拡大,books,著者のスタイル,キーワードをマップ,一文引用,ホーム図書館,同時並行,左めくり,つっこみ,1枚にまとめる,バーチャル対談,著者に代わって講演会,速音読,本と呼吸,考える=言葉のブラウン運動

巻末の「本を選ぶためのブックガイド・リスト」選

ダ・ビンチ 本の雑誌 ダ・ビンチ読者7万人が選んだこの一冊 東大教師が新入生にすすめる本 教養のためのブックガイド 本の本 高校生のための文章読本 学問がわかる500冊 科学を読む愉しみ ブックガイド〈心の科学〉を読む この数学書がおもしろい 日本古典読本

齋藤孝著作

読書力 コミュニケーション力 古典力 理想の国語教科書 質問力 現代語訳学問のすすめ 雑談力が上がる話し方

等多数

今日はこれまで.ではまた.