山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

本の紹介: 100の思考実験

今,私が読んでいる本で,良いものを紹介します.

書名:100の思考実験 著者:ジュリアン・バジーニ 出版社:紀伊國屋書店

本書は短編のSF小説集の様に,100の題材についてそれぞれ独立して読むことができます.世のなかには常識で正しいとされていることが,別の角度から考えて見ると違った見え方になったり,判断基準や立場が変わると評価が真逆になってしまったりすることがあります.

本書を読み進むことで見方,立場,時間軸,技術,環境など様々な条件を変えることによって考え方がどのように変わっていくのかを自分で体験できます.

中高校生頃にこのような極端な条件変更でいろいろなことを考えていた自分を思い出しました.こういう経験は最近減りましたので,懐かしく思いました.

ざっと,全体を拾い読みした後,丁寧に初めから1/3位読み進めましたが,半分くらいは今までに考えてみたことがある事例で半分くらいは考えてもみなかったことであり,興味深く読められます.

一つ一つについて読み終えてから自分で考える時間が必要です.よく吟味してみることで発想の域を広げていけます.

よくSF映画などを観た後に「もし○○だったら」と想像に耽ったりすることがありますが,1つが数分で読める内容なので楽しみながら考えを巡らすことができます.

正しい答え無いものばかりなので,結局その時その時の自分の考え方が引き出されます.数年くらいかけて何度か読み直すことで人生観に深みがでて来るかも知れません.

参考

素材語句

あなたはどこまで考えられるか 1. 邪悪な魔物 2. 自動政府 3. 好都合な銀行のエラー 4. 仮想浮気サービス 5. わたしを食べてとブタに言われたら . . . 96. 狂人の痛み 97. 道徳的な運 98. 経験機械 99. 平和の代償 100. 喫茶店で暮らす人たち

何度か読み直すと目次を読むだけで内容を思い出せるようになります.興味がありましたら手に取ってみてはいかがでしょうか?

今日はこれまで.ではまた.


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