山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

第6週の花草木 フキ

フキノトウ(蕗の薹)の天ぷらは食べたことがありますが,フキノトウを見たことはないような気がします.佃煮のキャラブキ(伽羅蕗)もフキの葉柄だという事を知らずに何となく食べていました.

天ぷらも,キャラブキも灰汁(アク)抜きをします.フキには肝臓に良くないペタシテニン Petasitenineという毒性のある成分が含まれているためです.

植物はよく知らないで安易に口にすると体に良くないのですね.

フキのデータ

目:キク目 Asterales 科:キク科 Asteraceae 亜科:キク亜科 Asteroideae 属:フキ属 Petasites 種:フキ P. japonicus 学名:Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim. 和名:フキ(蕗) 英名:Fuki, Giant Butterbur

原産:日本(北海道、本州、四国、九州及び沖縄県に分布),樺太朝鮮半島,中国大陸の一部でもみられます. 生育環境:水が豊富で風があまり強くない土地 栽培種:愛知早生で愛知県東海市が主生産地

蕗の薹:早春に伸び出てくる花茎 茎:地上には伸びず,地中で地下茎となり横に伸びます. 花:雌雄異花.開花時の草丈は5-10cm. 結実:雌花は受粉後,花茎を伸ばし,綿毛をつけた種子を飛ばします.結実時の草丈は80cmになることもあります.

薹とは

あまり使わない難しい漢字です.意味は, 「アブラナやフキなどの花軸や花茎のことです. とうがたつ【薹が立つ】 ① 野菜などの花茎が伸びて硬くなり食べ頃を過ぎる。 ② 若い盛りの時期が過ぎる。年頃が過ぎる。」 (出典:三省堂大辞林 第三版)

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今日はこれまで.ではまた.