山河海空

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六月に入ると梅雨入りですね.ところで,なぜ 梅雨と書くのでしょうか?

梅雨 通常6月半ばまでには本州の大部分が梅雨入りします.入梅で一応春が終わり,初夏に入ります.そして梅雨明けをもって盛夏の到来となります.この期間は雨が多く1カ月から1カ月半ほど続きます.梅雨は北半球の大陸の東岸におきる特有の気象現象なので日本だけでなく,朝鮮半島南部,中国の南部から長江流域にかけての沿海部,台湾など,東アジアの広範囲においてみられます

梅雨の語源

中国や台湾でも梅雨(メイユー)や芒種雨,古くは霉雨で梅雨となりました.霉はカビのことです.このことから察するに,カビ雨のような意味で使われていた霉雨と同音ですこし上品な文字に置き換えて梅雨となったという説があります.同様にカビ雨の意味で黴雨(ばいう)ということばから梅雨(ばいう)が生まれたという説もあります.

また,毎日雨が降るので毎の文字に木ヘンをつけて梅雨とする説もあります.いろいろと説がありますが,音から来るものと意味から来るもの,そして文学的にきれいな表現を選び梅雨に落ち着いたという事でしょう.中国では黄梅雨(ファンメイユー)という,梅の実が黄色くなる頃という表現もあります.とても文学的ですね.

芒種

ところで芒種(ぼうしゅ)とは昨日の24節気の9番目,太陽黄経75度 春分が0時だとすると2時半で,夏至の一つ前です.(夏至は90度 3時)6月5日または6月6日頃です.

2017年 6月5日11:36 6月5日 2018年 6月5日17:29 6月6日 2019年 6月5日23:06 6月6日 2020年 6月5日04:58 6月5日 2021年 6月5日10:52 6月5日 2022年 6月5日16:26 6月6日 2023年 6月5日22:18 6月6日 2024年 6月5日04:10 6月5日 2025年 6月5日09:56 6月5日

芒の文字は「のぎ」と読みます.のぎとは麦などの先端にある髭のようなぼうぼう生えているところです.ちなみに「ぼうぼう」は漢字で茫々と書きますので関係あるのでは?のぎがある植物にはコメ,ムギなどです.これらの種を蒔く時期なので芒種と言うのですが,実際は数か月まえなのですけれど,昔はどうだったのでしょうかね.

今日はこれまで.ではまた.