山河海空

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高性能気象レーダを用いたリアルタイム降雨観測システム,気象庁 高解像度降水ナウキャストと国土交通省 XRAIN

[caption id="attachment_679" align="alignnone" width="300"]レーダー・ナウキャスト レーダー・ナウキャスト(気象庁ホームページより)[/caption]

気象予報の技術は日進月歩です.先日お話ししたレーダーを利用して降水予報をするシステムは現在では250mの解像度まで高められています.つまり,レーダーから雲の位置が250mまで正確に測れるという事です.レーダーから距離が離れれば横方向の精度は悪くなります.全国に20カ所の気象ドップラーレーダーで観測しています.

気象庁 高解像度降水ナウキャスト

この観測地に加え,雨量計のデータ、ウィンドプロファイラやラジオゾンデの高層観測データ、国土交通省のXバンドレーダなどを加えて降水域の内部を立体的に解析して予測するとのことです.

この方法だと,250mの解像度の降水分布なら30分先,予測時間35分から60分までは、1kmの解像度で予測を提供できます. 気象庁 高解像度降水ナウキャスト

https://www.jma.go.jp/jp/highresorad/

降水ナウキャストの予報は5分間隔に更新されるため、急に降り出す雨に即応できます.梅雨時には便利ですね.この情報は各種雨雲レーダーアプリなどでも見ることができます.

国土交通省 XRAIN

これとは別に国土交通省のXRAINというシステムがあります.これは豪雨時の避難活動、防災活動を役立てることを目的につくられています.観測間隔は1分,観測から配信までの所要時間1-2分と即時情報提供性に優れています.ただし,降水予測はしていません.急に雲行きが怪しくなるような真夏の夕立対策にも使えそうですね.

国土交通省 XRAIN

http://www.river.go.jp/x/xmn0107010.php

[caption id="attachment_680" align="alignnone" width="300"]XRAIN XRAIN (国土交通省川の防災情報より)[/caption]

どちらも無料で提供されていますので有効活用していきましょう. 今日はこれまで.ではまた.