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自転車で都内4大菖蒲園+堀切水辺公園の花菖蒲めぐりしてきました

菖蒲沼公園,堀切菖蒲園と堀切水辺公園,小岩菖蒲園水元公園菖蒲田を自転車で巡ってきました.同じ日に回ったので,それぞれを比較しながら特徴と印象,感想を記します.以下,訪れた順番に記していきます.

菖蒲沼公園 140種 8,100株

足立区北綾瀬駅前にある花菖蒲田のある公園.この辺りは昔湿地帯でノハナショウブが生息していたとのこと.環七通りが開通する前の昭和40年頃までは田んぼと畑と沼地と水路ばかりで,空き地には雑草が生い茂り,夜にはウシガエルの鳴き声が聞こえたが,今では住宅街となっています.

[caption id="attachment_759" align="alignnone" width="300"]菖蒲沼公園 菖蒲沼公園 全ての品種に黒い名札が付いていて良く整備されています.[/caption]

駅前にも関わらず,公園は比較的広いので,お弁当持参でのんびり過ごすには良いと思います.イベントが無ければ比較的空いています.トイレは完備.専用駐車場はありません.

菖蒲はそこそこに咲いています.木道がありますので至近距離で花を見ることができます.期間限定ですが,夜にはライトアップがありますので,仕事帰りに立ち寄って一息入れるのに良いかもしれません.

堀切菖蒲園 200種 6,000株

京成堀切菖蒲園駅から徒歩10分のところにあります.道がわかりにくいので事前に調べておくか,標識を注意深く見つけながら歩いてください.道が複雑に曲がっていますので,適当に歩くとたどり着けません.本当です.

[caption id="attachment_761" align="alignnone" width="300"]堀切菖蒲園 堀切菖蒲園: 花の密度高くが圧倒的迫力です.[/caption]

ここは伝統ある江戸の菖蒲園が唯一のこっている場所です.ここの菖蒲がすごいと思ったのは密度が高いとい点です.花がビッシリ咲いています.人もそれなりに多いです.駅から10分も歩いて来たので,静観亭という食事処や休憩所で皆ゆっくりとお茶を楽しんでいます.毎年のマイイベントで訪れている人が多そうです.

トイレ完備.駐車場はありません.工事中なので本年17年は花菖蒲まつりが終わると休園になります.

堀切水辺公園 800株

堀切菖蒲園だけでは物足りない人は歩いて5分くらいの荒川土手にある菖蒲田も訪れてみてください.ここはカメラを持った比較的年齢層の若い人がいたように思えます.道路を渡って土手を登らなくてはならないのでお年寄りにはチョット難儀かも知れません.

[caption id="attachment_762" align="alignnone" width="300"]堀切水辺公園 堀切水辺公園: 対岸にスカイツリーが見えます.[/caption]

小さな菖蒲園ですが,写真を撮りやすい様に設計されています.対岸にスカイツリーが良く見えます.トイレ完備.土,日,祝日のみに河川敷きの駐車場が使えます.500円です.

小岩菖蒲園 50,000本

京成本線 江戸川駅から徒歩5分です.江戸川河川敷あります.河川敷なので,広々とした雰囲気で花菖蒲が楽しめます.駐車場がありますので,車の方は最も便利な菖蒲園です.河川敷でお店はありませんので食べ物飲み物はご持参ください.6月の土日は最寄駅から本園までの直行バスもあります.

[caption id="attachment_763" align="alignnone" width="300"]小岩菖蒲園 小岩菖蒲園: 広々とした空間です.[/caption]

のんびりして広々としています.河川敷なので何もありません.トイレは仮設トイレです.難点としては静かな場所なのですが電車の鉄橋が近いのですごくうるさく感じます.都会の真ん中のオアシス的な場所です.

「ムジナモ」の発見の地だとのこと.石碑があります.水中に生きる食虫植物だとのこと.これについては後日ブログで書きます.

水元公園 100種 14,000株

東京23区最大の都立公園で小合溜という江戸時代の水害対策と用水の為につくられた人工池があります.水害対策の土手は8代将軍吉宗のつくらせた桜土手として桜並木が有名というのは以前ブログで紹介しました.

[caption id="attachment_764" align="alignnone" width="300"]水元公園 水元公園: 公園の一部に菖蒲田があります.よく整備されています.[/caption]

ここの菖蒲田は広い敷地に細長くいくつもの菖蒲田が連なっています.ぐるりと一回りするだけで運動になります.週末には菖蒲まつりのイベントが開催されます.どこの菖蒲園でも今の時期は菖蒲まつりですが,水元公園のイベントは出店が多いです.

[caption id="attachment_765" align="alignnone" width="300"]生育と株分け こういう看板は勉強になります.[/caption]

都立公園は予算が豊富なせいか看板も新品だし,整備がきちんとなされています.トイレももちろん完備です.一日ピクニック気分で過ごせる公園です.以前紹介しましたみさと公園も隣接していて全部見てまわるのは大変です.

金町駅が最寄駅ですが少し離れているので駅からバスで来た方がよいと思います.バスで着て公園内を歩く余力を残しておいてください.

総括

上記全菖蒲園一日で見てまわったので,同条件で比較的公平に評価できると思います.もし,花菖蒲を徹底的に味わいたいなら,堀切菖蒲園と堀切水辺公園が良いです.密集度が違います.お茶の時間も入れてゆっくり何度もみて雰囲気に浸れます.

ご家族連れで一日過ごしたいなら公園設備が充実して見どころ満載の水元公園が良いと思います.一日では遊びきれません.

小岩菖蒲園は広々とした江戸川河川敷にあるので気分爽快です.設備は駐車場以外ありませんので飲み物お弁当をお忘れなく.健脚の方は江戸川を上流へ向かって歩くと寅さんで有名な葛飾柴又に行けます.歌で有名な矢切の渡しもこの川にあります.向こう岸まで渡し舟で渡れます.

さらに行けば金町浄水場があり,水元公園に至りますが,すこし遠くなるので柴又あたりから電車で帰った方が良いかも知れません.

最後に菖蒲沼公園ですが,ここはローカルな雰囲気がありますのでのんびり安らげます.一人で来てリフレッシュするのも良いし,仲間と食べ物飲み物持参で来て公園で小宴会するのもありかも知れません.

環七通りに出ればレストランもあります.また,綾瀬駅まで一部を東綾瀬公園経由で歩いて行くこともできます.30分程かかります.ローカルな雰囲気を味わえるのが良い菖蒲沼公園です.

以上です.それぞれの特徴がありますので,目的や用途に応じて選んで訪れてみてください.

自転車で全菖蒲園に挑戦する場合

尚,私の様に自転車で全菖蒲園制覇する方はゆっくり見てまわっても4時間程度です.ただ,堀切から小岩までの60号線奥戸街道は信号の接続が自転車には最悪で全ての信号で停められました.ゆっくり走ればちょうど良いのかも知れません.

他にルート選択の余地はほとんどありません.もう少し荒川下流の蔵前橋通りを走る方が良いかも知れません.今度試してみます.

[caption id="attachment_766" align="alignnone" width="300"]江戸川土手 江戸川土手は自転車に最適.でも向かい風だと辛そう.[/caption]

小岩菖蒲園から水元公園までは江戸川土手を走るので超快適です.自動車道と分離されていますし,土手上,土手下両方に広い道が走っています.向かい風になると辛そうです.水元公園の南端から入ると良いのですが,目印としては6号,常磐線の橋を超えた次の橋298号が見える頃から河川工事中になるので,工事現場のあたりから土手を降りて一般道を北に進めば水元公園の南端にたどり着けます.

[caption id="attachment_769" align="alignnone" width="300"]今日のベストショット 今日のベストショット[/caption]

備考

それにしても,花菖蒲三昧の一日でした.花菖蒲だけで7万以上見た計算になります.ただし,小岩菖蒲園の50,000本は水元公園の3倍以上あったとは思えないので,株数と本数は違うのかも知れません.

今日はこれまで.ではまた.