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歩きながら日没までの時間を太陽で測る方法 夕日時計

夕日 先日日没までの時間を歩きながら感覚的につかむには手を伸ばしてこぶしで地平線までの距離を目測すれば良いとお話ししました.この方法を知っていると日没間近の時,あとどれ位時間があるのか簡単に知ることができるので実用的です.日没が近くなる頃には疲労がでて来るのでスマホを取り出して日没時刻を確認したり時計時刻をみてあと何時間何分だと計算してもまたすぐに確認したくなったりします.

前回の説明では方法の説明が粗雑すぎたので,今回は詳しく説明します.そして,太陽を時計の針と見立てるので太陽時計と称しましたが,日時計と違いがありますので,「夕日時計」称します.

日時計の基本となる数字

まず,基本的な数字を書き出します. 1. 太陽は一日(24時間)で360度動きます(地球は24時間で一回りします) 2. 太陽は1時間で15度動きます(360度/24時間=15度/時) 3. 15度は目から45cmの距離では約12cmに相当します(45cmx2 x3.14/24h=11.8cm) 4. 15度は目から66cmの距離では約17cmに相当します(66cmx2 x3.14/24h=17.3cm)

そして,私の目から腕までの距離とこぶしの実測値は次のようになります. 1. 太陽に正面に向かって両手で鉄砲を構える様に軽く腕を伸ばし,こぶしをつくると,目からこぶしまでの距離は45cmです.そして親指の第一関節からこぶしの反対側(小指側)の膨らんだ突端までの長さ(こぶしを立てた時の最も長い所)は約12cmです. 2. 太陽に横向きになり,思いっきり肩を入れて腕を伸ばし,こぶしをつくると目からこぶしまでの距離は約66cmです.この形は弓を射る時に似ています.

私は通常楽な方の1.で測ります.ですからこぶしの縦幅が丁度良いのです.以前は2.でやっていました.その時は17cmなので親指から人差し指までの距離を使っていました.でも,この方法は歩きながらだと大変なので1.のやり方に変更しました.

人のサイズに合わせで角度の測り方を見つける

前回説明してからよく考えてみると,人それぞれ長さが違うので,追加の説明が必要だと思いました.お勧めの方法は1.の両手で鉄砲を撃つような形で太陽と地平線の間に1時間分の長さが何個入るか目分量で測る方法です.ただし,個人差がありますので,メジャーで目からメジャー先端をつまんだ指までの長さを測り,以下の式に代入してください(肘を無理なく伸ばして自然体で測ります.).

指で作る長さ = 目から指までの距離 x0.262 たとえば, 目から指までの距離が35cm ならば,こぶしまたは指で作る長さは 9 cm 目から指までの距離が40cm ならば,こぶしまたは指で作る長さは 11 cm 目から指までの距離が45cm ならば,こぶしまたは指で作る長さは 12 cm 目から指までの距離が50cm ならば,こぶしまたは指で作る長さは 13 cm 目から指までの距離が55cm ならば,こぶしまたは指で作る長さは 14 cm 目から指までの距離が60cm ならば,こぶしまたは指で作る長さは 16 cm

です.5cm長くなると約1cmづつ長くなります.自分の指でどうすれば自分の長さが作れるか工夫してみてください.注意しなければいけないのは目から指までの距離と目からこぶしまでの距離は10cm位違います.こぶしまでだと測るのが難しくなります.私は目とカレンダーまでの距離がカレンダーのタテ幅でちょうど15度となる位置に立ち,腕を無理なく目の前に伸ばして鉄砲で狙う両手打ちのフォームをとると,そのカレンダー縦幅に相当する形がこぶしの縦幅でした.

15度は3倍すると45度,6倍すると90度になるので天体観測にすごく重宝する角度です.自分の体の部位を使って15度の角度が測れる方法を見つけておくと便利です.

参考: 15度 = 円周(360度) / 24 = 直径 x 3.14 / 24 = 半径(目からつまんだ時の指先)x 2 x 3.14 / 24 = 半径(目からつまんだ時の指先) x 0.262

今日はこれまで.ではまた.