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八十八夜 立春 立夏 定気法 平気法黄道 五月にまつわる季節に関する用語

夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る あれに見えるは 茶摘ぢやないか あかねだすきに菅(すげ)の笠 の歌にあるように八十八夜は五月の始めです.そして新茶の季節.季節の言葉をまとめました.

八十八夜

八十八夜(はちじゅうはちや)は雑節のひとつで,立春を起算日(第1日目)として88日目(立春の87日後の日) 2017年 5月2日 2018年 5月2日 2019年 5月2日 2020年 5月1日

立春

冬至春分の中間点.定気法では太陽黄経が315度のときで2月4日ごろ.360°-315°=45°,45/360=1/8. 平気法では冬至から1/8年(約45.66日)後で2月5日ごろ. 2017年 2月4日 2018年 2月4日 2019年 2月4日 2020年 2月4日

立夏

立夏とは春分秋分の中間点のこと そして夏の始まり.八十八夜に近く,約3日後.365日/4=91日. 2017年 5月5日 2018年 5月5日 2019年 5月5日 2020年 5月5日 (注:2023年は5月6日)

定気法

定気法(ていきほう)とは,二十四節気を配置する方法の一つである. 太陽の天球上の通り道である黄道天の赤道の交点すなわち春分点を基点として24等分し,こうして導き出された15°ごとの黄経上の特定の度を太陽が通過する日に節気(正節)と中気を交互に配していく.このため空間分割法とも呼ぶ.現在,中気は黄経30°の倍数,正節はそれに15°足したものとされている.暦ではそれが起こる日だが,天文学ではその瞬間とする.

平気法

平気法(へいきほう)とは,二十四節気を配置する方法の一つである.節気間の時間が均等であることからこの名があり,恒気法(こうきほう)ともいう.黄道を24分割する定気法が空間分割法とも呼ばれることに対し,平気法は時間分割法とも呼ばれる.

冬至から翌年の冬至までの時間を24等分して導き出す.こうして導き出された約15日ごとの分点に節気と中気を交互に配した.そして,基点である冬至を11月に固定して各月には必ず中気が含まれることとし,中気を含まない月ができるとそれを閏月とした.

黄道(こうどう)

天球上における太陽の見かけ上の通り道(大円)をいう.太陽はこの天球を一年かけて一周するようにみえる.黄道天の赤道に対して約23度26分傾いている.この角度を黄道傾斜角といい,地球の公転面の垂線に対する地軸の傾きに由来するものである.白道(月の通り道)は,黄道よりさらに5度8分7秒傾いている.

黄道天の赤道との二つの交点を分点という.このうち,黄道が南から北へ交わる方を春分点(しゅんぶんてん)といい,春分点を起点(0度)として黄道を360度に分けたものが黄経(こうけい)である.もう一つの交点を秋分点(しゅうぶんてん)といい,黄経180度に当たる.現行の二十四節気は,黄道を15度毎の24分点に分割して定められている.

今日はこれまで.ではまた.