山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

「折り紙」と「あや取り」と「けん玉」

平昌での冬季オリンピックが終了し,いよいよ2020年の東京オリンピックが目前に迫ってきました.外国からのお客さんが増えてきますので,日本の文化を紹介する機会も増えてくることと思います.

今日は,昔からの日本の伝統芸で,折り紙,あや取り,けん玉についてのお話です.さて,質問です.上記3つの伝統芸の中で,日本独自のものでは無いのはどれでしょうか?

答え:折り紙だけが日本独自のものです.

あや取りは世界各地で発祥していて,どこが元祖かわかりいません.文字が普及するまえからヒモやツナ,ナワなどは使われていたと考えられています.植物の茎は利用しやすい素材です.人類はヒモやツナ,ナワ,イトなど線状の素材を縛ったり編んだりする技術をかなり昔から持っていたと考えられています.あや取りはその技術の余興かもしれません.

けん玉は江戸時代から文献に残されていますが,世界中に似た遊びがあります.球とカップや球と剣,球と角や木の棒など,球と何かをヒモでつなぐ発想は世界中にあります.身近な道具を使ってのゲームは多くの人が思い付くので,どこが元祖かわかりません.

それにしても球やボールなどは遊具やスポーツには不可欠です,オリンピックでも数々の球技が行われていますね.いったい世界中に何種類の球技用の球やボールが存在するのでしょうかね?

さて,折り紙について少し見ていきましょう.

折り紙の歴史

紙の製法は7世紀初めに大陸から伝わりましたが,当初は紙は経典などに使われるだけでしたが,やがて神事も用いられる様になり,供物などを包む目的にも使われるようになりました.その際に生まれたのが儀礼的な包み方で,儀礼折という紙の扱い方が様式化しました.

時は下って,江戸時代になると紙の生産量も増え,比較的安価で庶民の手に入るようになり,「折り紙」が楽しみとして広まりました.

明治になると学校でも教えるようになり,日本全国に広まりました.

今日はこれまで.ではまた.