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東京大学総合研究博物館に行ってみました.赤門 特別展開催中でした

赤門 先日,友人に誘われて東京大学総合研究博物館に行ってきました.東京大学本郷キャンパス内にあります.赤門を入って右側に曲がって150m程進むと行き当たりにこの建物があります.ここでは東京大学が長年かけて日本各地,世界各地から収集してきた様々な資料を整理し展示してあります.推計300万点もあるそうです.

建物に入るとまず目に入るのが「コレクションボックス」とガラスのショーウインドーで大きさは小部屋一部屋分あります.その中に様々な物が数段の棚に展示されていて,外をぐるりと回りながら見ることができます.限られたスペースに詰め込んでいるので,基本的に1研究グループ1点つの展示とのこと. 館内に入って,よくわからないうちに,まずコレクションボックスが目に入り,その正面の一番目立つところに黄金の光り輝く一対の手みたいな形をした金の飾りがあります.指のような形のものが左右6本づつあるので,手ではないと思ってみていると,係の人が耳飾りだと説明してくれました.アメリカ大陸最古の黄金製装身具,蛇ジャガー耳飾り,ペルーとあります.クントゥル・ワシ遺跡(前800年頃)のものとのこと.ただし,レプリカです.

このコレクションボックスは地域,年代関係なく詰め込んであり,例えば,秋田県八田油田の原油標本,明治期収集の埴輪,昆虫・蝶のコレクション,ナウマンゾウの化石,アオザメ・イノシシ・ヒグマの脳液浸標本,縄文時代の出土品,タイ仏画,広島・長崎の被爆瓦,世界各地の民族資料などなど,お宝の集積場所みたいになっています.整理整頓されていないので,見ていると様々なアイデアが湧いてきそうです.

係の人から丁寧に説明していただき,このボックス前で小一時間過ごしてしまいました.ここはまだ入り口で,なかに入っていくとさらにいろいろありました.途中で3階の展示室へ登る階段があり,そこにも世界各地から収集したものが展示されていました.ただし,ここの展示スペースはそれほど広くありません.

再び一階にもどると大きな馬と牛の剥製が展示されていました.普通の馬や牛よりかなり大きいなあ,と感心して通り過ぎると今度は世界の鶏の剥製や象の骨が展示されていました.

部屋の隅にベンチと天井から大画面のスクリーンがあり,展示物にまつわるエピソードビデオを上映していました.かなりのタイトル数なので2-3だけ見ましたところ,あの大きい牛はホルスタインの種牛とのこと.国内に数十頭しかいないとのことです.それぞれに名前がついていて,成績もつけられています.下記のHPから詳細pdfがダウンロードできます.こういう世界があるとは知りませんでした. http://www.genetics-hokkaido.ne.jp/s01-hol-seed-bull/s01-hol-sb-conent-menu.html これらのビデオを全て見る時間と気力が無かったので,次回また見に行きたいと思います.

赤門-溶姫御殿から東京大学

次の部屋では特別展が開催されていました.「赤門-溶姫御殿から東京大学へ」という特別展で,3/18-5/28の開催です.10時から17時までで入館は無料です.

今年は東京大学創立140周年とのこと.そして加賀前田家本郷邸開設400周年記念に当たるとのこと.東京大学本郷キャンパスは加賀百万石前田家の本郷邸跡地にあり,有名な赤門は旧加賀屋敷御守殿門だという事です.

簡単に説明しますと,文政10年(1827年徳川家斉の息女溶姫が前田家十三代藩主,斉泰へ輿入れする際,将軍家のにふさわしい御殿となるように整備したということです.その時の門が今も赤門として残っているという事です.そしてそれにまつわる資料と品々が展示されています. 東京大学総合研究博物館 http://www.um.u-tokyo.ac.jp/

最後に

博物館の入場は無料です.また,キャンパス内への立ち入りは自由になっています.キャンパス内は学生,職員よりも訪問者,見学者の方が多い様に思えました.食堂なども一般に解放されていますが,昼食時は学生,職員優先の為ご遠慮くださいと書いてあります.また,コーヒーショップ,コンビニなどもあります.ただし,施設内への立ち入りは不可となっています.

今日はこれまで.ではまた.