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旧暦の2018年1月1日は2月16日金曜日です.

暦

何度も本ブログ紹介しましたが,旧暦と呼ばれる太陰太陽暦(別名天保暦)は明治6年から現在の新暦(グレゴリオ暦太陽暦)に変わりました.2月16日に旧暦の正月を迎えるにあたって,旧暦と月の関係を見ていきます.

旧暦の良い所

旧暦である,太陰太陽暦太陽暦太陰暦の良いところを取っていましたので,多少の無理がありました.最大の長所は日にちと月の満ち欠けが一致しているという点です.カレンダーが無くても,月の形から日にちがわかります.

電灯の無い時代は太陽と月が今以上に大事だったのです.太陽は季節で変化していき,月は一ヵ月周期で満ち欠けます.月明りがあれば,夜でも道が見えますので,活動しやすくなります.

旧暦の欠点

ところが,良いとこどりの太陰太陽暦にも欠点がありました.ひと月ひと月の長さを月の満ち欠けに合わせつづけると,何年かするとだんだん季節がずれてきてしまいます.その為に,19年間に7回の閏月というのを設けて,調整します.閏月のある年は,例えば8月が2回になります.7月,8月,閏8月,9月...という具合です.

閏月がいつ来るかというのにルールを定めて半自動的に閏月を迎えることになります.ただし,そのルールも長い間に適用できなくなることがありますので,その時代時代に○○暦という具合に様々な暦(閏月のルール)が存在します.

完璧な太陰暦(季節のある地域では不便)

ちなみに,完全な太陰暦というのもあり,月の満ち欠けだけに着目する方法もあります.この方法だと閏月は無くなりますが,季節がずれます.1月が真夏になる年も出てきます.でも,赤道付近の地域なら季節がありませんので,この方法がベストになります.イスラム暦などは閏月の無い太陰暦です.

2018年2月16日

さて,本題に戻ります.今年は2018年2月16日金曜日が旧2018年1月1日です.月の満ち欠けに合わせるとこうなります.新暦1月31日の皆既月食の時が満月なので,次の新月まで約半月かかりました.新暦2月16日に月は太陽の方向にあって見えませんが,その後,夕暮れに細い月が現れ,三日月となり,半月となり,約半月後には満月になっていきます.一ヵ月で月が変化する様子を観察してみてください.

今日はこれまで.ではまた.