山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

第47週の花 チャ(お茶)

毎日飲んでいるお茶.お茶と言えば,「夏も近づく八十八夜」のイメージがありますが,あれは茶の葉の摘む時期で,花は11月後半頃に咲きます.お茶の花は茶畑に行かないとないかと思っていましたが,近所の公園に咲いていました.初めてみました.今日はチャノキのお話です.

世界のチャノキは二系統

中国種(c. sinensis var. sinensis)とアッサム種(C.sinensis var. assamica)の二系統があります.日本のお茶は中国種です.中国南部に自生する灌木です.栽培の為,1m前後の高さに調整されていますが,野生だと2mに達することもあります.

一方,アッサム種はインドのアッサム地方やスリランカなどの自生種で,8-15mの高木です.葉は中国種に比べて大きいです.

チャノキのデータ

ツバキ科ツバキ属の常緑樹です. 目:ツツジ目 Ericales 科:ツバキ科 Theaceae 属:ツバキ属 Camellia 種:チャノキ C. sinensis 学名:Camellia sinensis (L.) Kuntze シノニム:Thea sinensis L. 和名:チャノキ(茶の木) 英名:Tea plant

花:10-12月初旬ごろに咲きます.花は枝の途中の葉柄基部から1つずつ短い柄でぶら下がるように下を向きます.花冠は白で2-2.5cm程.ツバキの花ににているが,花弁は丸くふくらんでいます. 果実:花と同じくらいの大きさにふくらんでいます.2-3室に分かれ,1個ずつ種子が入っています. 葉:長さ5-7cmで長楕円状披針形をしています.先端はわずかに尖っていて,縁には鋸歯が並んでいます.葉は枝に互生しています.

原産地:インド,ベトナム中国西南部とされています. 分布:野生化した樹木を含め熱帯から暖帯のアジア

結び

お茶は大好きなので,後日製品としてのお茶を掘り下げてみたいと思います.

今日はこれまで.ではまた.