山河海空

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第41週の花 ランタナ 七変化(しちへんげ)

ランタナ

ランタナは6月頃から咲いていて,いつ週の花として取り上げるか迷っているうちにとうとう長い開花期も終わろうとしています.この花は一見アジサイかと思いますが,花の色が黄色,オレンジ,ピンク,赤など様々なので,アジサイでは無いとわかります.でも,始めの開花期は6月頃なので,アジサイと重なっています.

この花は派手な色をしていて,さらに色が次第に変わっていくことから,別名七変化とも呼ばれています.

綺麗な花が咲き,園芸種として栽培されています.ところがこの花は外来生物法で要注意外来生物に指定されていて,世界の侵略的外来種ワースト100に入る悪名高い花なのだそうです.

なぜかというと,在来種,畑作物,牧草と競合していること,有毒植物であり,種子を食べると死ぬ程の毒性が有ります.また,多種の虫,菌の寄主,ネズミの巣となるなど人間にとって害悪のある植物なので,管理が必要ですが,屋外で日本の厳しい冬を越えて雑草として繁殖するのは難しい様です.

ランタナのデータ

目:シソ目 Lamiales 科:クマツヅラ科 Verbenaceae 属:シチヘンゲ属 Lantana 種:ランタナ L. camara 学名:Lantana camara 和名:ランタナ、シチヘンゲ(七変化) 英名:Lantana

花:多数の小花からなる散形花序.開花後,時間がたつと次第に花色が変わり,外側と内側では花色が異なります.内側が新しい花です. 葉:対生し表面がざらついています. 高さ:0.3~2m,暖地では戸外でもよく育ち高さ1.5mほどになる. 茎:茎は断面が四角で,ややツル状に横に這って茂みをつくり,茎には細かい逆棘があります. 生息条件:温帯-熱帯地域,畑地,牧草地,樹園地,路傍,荒地などに広がります. 繁殖期:7~8月 原産:熱帯アメリカ,ブラジル,ウルグアイ 繁殖生態:両性花,虫媒花.核果は風,雨,動物などにより運ばれます.鳥によって遠方に運ばれる.根茎でも繁殖します. 侵入年代:1865年頃渡来,日本では小笠原諸島沖縄諸島に移入分布しています. 花言葉:合意,協力,計画性

ランタナの種類

ランタナは約150種ほどあり,園芸種としても利用されています.

ランタナ・カマラ Lantana camara: 熱帯アメリカ原産で,花色が変化することから七変化と言われます.

ランタナ・コンフェッティ Lantana camara ‛Confetti': ランタナ・カマラの園芸品種で低木状に生育し,ピンクと黄色の複色の花が咲きます.

コバノランタナ Lantana montevidensis: ブラジル,ウルグアイ原産で,枝は細く伸びて地面を這います.

今日はこれまで.ではまた.