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植物名とラテン語 カタカナでの読み方

研究

以前から知りたいと思っていたことの一つに,ラテン語の発音があります.植物の学名がラテン語になっていますが,どのように読んで良いのかわかりません.

読めなければ,覚えるのが難しくなります.今まで言葉は発声して覚えてきたからです.

ラテン語とは

先ず,ざっとラテン語について学びましょう.ラテン語古代ローマ公用語として広く普及しました.ローマ帝国が滅んだ後はキリスト教圏に影響を及ぼし,カトリック教会では公用語としてヨーロッパに広まりました.

現在ではバチカン公用語ではありますが,日常では使われていません.医学,自然科学,数学,哲学,工業技術,生物学などの分野で世界共通の学名としてラテン語名をつけています.

ラテン語に影響された言語

欧州圏,英語圏の言葉が影響を受けました.

俗ラテン語から派生した言語(ロマンス語):

イタリア語,ルーマニア語 フランス語,スペイン語ポルトガル語

ゲルマン諸語:

英語,ドイツ語,オランダ語

ラテン語の発音

現在使われているラテン語の発音は2通りあります.

古典ラテン語

紀元前1世紀以降から数世紀にわたって用いられたラテン語です.中世,現代において人々が学ぶラテン語とは古典ラテン語で,文字に書かれた言葉で,日常話していた言葉は俗ラテン語といい,ロマンス語になりました.

教会ラテン語

バチカンではラテン語を使用しますが,現代イタリア語と同様な読み方をします.ラテン語聖書やミサあるいは,クラシック音楽などではこちらが使われます.

古典ラテン語の発音

学術用語でどのように読むかという事だと古典ラテン語式に読むのが主流のようです.死語ですので,発音には地域的な違いはあると思いますが,書き言葉なのであることから大きな問題にはならないでしょう.読み方の基本は概ねローマ字読みで良いとのこと.

カナ表記法

カナ表記法というのがあります.外来語表記法 ラテン語/ Wikipediaから抜粋.詳しくは参考の当該ページを参照してください.

  1. ローマ字読み」で表記する.

  2. 原則として古典期の推定発音に忠実に表記する.英語の発音は採用しない.

  3. キリスト教など慣用の定まっている分野については慣用を尊重する.

  4. 単語の間は「・」(全角中黒)で区切る.

  5. 母音の長短については、長母音は「ー」.または,まったく示さない,のどちらかに統一する. homō sapiēns→ホモ・サピエンス,ホモー・サピエーンス

  6. ae, oeは「アエ」「オエ」とする.

  7. c, kはカ行で示す.ただし/ɡ/に発音されるc(e.g. Cāius) はガ行で示す. gはガ行で示す。

  8. ja, je, jo, juは「ヤ」「イェ」「ヨ」「ユ」とする.

  9. l, rはラ行で示す.

  10. qua, que, qui, quoは「クァ」「クェ」「クィ」「クォ」ないし「クア」「クエ」「クイ」「クオ」とする. quu (e.g. equus) は「クウ」とする.

  11. sはサ行で示す。siは「シ」でよい.

  12. ti, tuは「ティ」「トゥ」とする.di, duは「ディ」「ドゥ」とする.

  13. va, ve, vi, vo, vuは「ワ」「ウェ」「ウィ」「ウォ」「ウ」とする.ただし「ウァ」「ヴァ」「ウイ」などとする慣用もある. Vergilius→ウェルギリウスヴェルギリウス quō vādis→クォー・ワーディス,クォ・ヴァディス vīrus→ウィールス,ウイルス Valentinus→ワレンティヌス,ウァレンティヌス Ave Mariaアヴェ・マリア

  14. 子音の後の ia, ie, ii, io, iu, ua, ue, ui, uo, uu における半母音 i, u の渡り音は基本的に示されない.古い表記では示される場合がある. Germānia→ゲルマーニア,ゲルマーニヤ lingua→リングア,リングワ

  15. x, xa, xe, xi, xoは「クス」「クサ」「クセ」「クシ」「クソ」とする.

  16. ギリシア語由来の有気音ch, ph, rh, thは、c, p, r, tと同様に扱う。ただしphについてはファ行,thについてはサ行で示す慣用もある.

  17. ギリシア語由来のyは「ュ」とする。ただしイ段で示す慣用もある. Hȳdra→ヒュードラ,ヒドラ

  18. 同一子音の反復は「ッ」とする。ただしm, nの反復は「ン」とする.省略する慣用もある.またl, rについては古くは小書きの「ル」を用いる慣用もあった. Gallia→ガッリア,ガリア,ガルリア Innocentius→インノケンティウス

  19. アクセントを示す必要がある場合は,太字などを用いる。

以上,外来語表記法 ラテン語/ Wikipediaから抜粋.

なるほど,ローマ字は宣教師が日本語の発音を表記するためのものなので,逆にラテン語を日本語式に読むのにも相性が良いわけですね.

今日はこれまで.ではまた.

参考: ラテン語/Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%86%E3%83%B3%E8%AA%9E#.E7.99.BA.E9.9F.B3

外来語表記法 ラテン語/Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E5%A4%96%E6%9D%A5%E8%AA%9E%E8%A1%A8%E8%A8%98%E6%B3%95/%E3%83%A9%E3%83%86%E3%83%B3%E8%AA%9E