今週の花はハスですが,生息環境が似ていて,同じものだと勘違いしやすいのが,スイレン(睡蓮)です.
ハスはヤマモガシ目,ハス科,ハス属なのに対して,スイレンはスイレン目,スイレン科,スイレン属と全く異なる植物です.
でも,どのように見分けたら良いのでしょうか?
ハスとスイレンの違い
一見して判別できる方法です.
花を見る
ハスの花は水面より高く伸びて咲きます.花托の形状が蜂の巣状(ハスは蜂巣「はちす」から「はす」になったと言われます).
スイレンの花は水面付近で咲きます(一部水面より出るものもあるがハス程には伸びません).
葉をみる
ハスの葉は水面に浮いている葉と水面以上に伸びる葉があります.
スイレンの葉は水面のみ(一部水面より出るものもあるがハス程には伸びません).
ハスの葉には表面に撥水性があり,水玉ができます.切れ込みはありません.
スイレンの葉に撥水性はありません.パックマンの様な大きな切れ込みが特徴です.
以上でハスか,スイレンかを簡単に見分けられると思います.
スイレンとモネ
スイレン(睡蓮)と言えばクロード・モネ(1840〜1926)の睡蓮 Les Nymphéasが有名です.印象派の巨匠であるモネの睡蓮を見た人は多いと思います.
実はモネの睡蓮は200点以上ありますので,モネのどの睡蓮を見たのかぼんやりしてしまい勝ちです.日本に何点かありますので次回見た時はどの作品なのか意識してみると良いと思います.
モネの庭
200点以上の作品はフランス北部にあるジヴェルニーという所にある彼の庭で描かれました.彼は43歳からこの地に移り,理想の家と庭をつくりあげました.この庭は今でも残っています.
モネの作り上げた理想の庭にいつか訪れてみたいものですね.
日本にもあるモネの庭
モネの庭を見たいけれど,フランスまで行くのが大変という方の為に良い情報があります.
実は日本にもあるのです.モネの庭を再現した北川村「モネの庭」マルモッタンです.
こういう特化された庭園は貴重ですね.でも,高知県もチョット遠いです.中国,四国圏の方うらやましいです.いつか行ってみたいです.
スイレンのデータ
目: スイレン目 Nymphaeales 科: スイレン科 Nymphaeaceae 属: スイレン属 Nymphaea 種:ヒツジグサ (N. tetragona), ブルー・ロータス (N. caerulea), ヨザキスイレン (N. lotus), ホシザキスイレン(N. nouchali), アカバナスイレン(N. rubra), ティナ(N. 'Tina') 英名: water lily
今日はこれまで.ではまた.