山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

壁を背にして座り考えることの勧め 2

座る

壁を背にして座り考えることの勧めで現代人は情報過多になっていること,壁を背にして座り考えることが良いとお話ししました.実際にやってみると,「いったい何を考えたら良いのかわからない」ということも多いかもしれません.

自由に考えれば良い

自由に考えれば良いのです.必要な事も不要な事も関係なく思いにふけっている内に考えに方向性がでてきます.そして,考えが行き詰まればまた別のことに移って行けば良いのです.

普段行動の中でやっていることを考えれば良いのです.そうすれば頭の中がだんだん整理されてくるはずです.一度や二度では難しいかも知れません.毎日続けることで頭で整理してから行動に移れる様になります.どうしたら良いかが明確になります.

もう少し先を読んで行動する

人類の進歩は行動するときに反応するだけで無く,考えを行動に加えていくことから始まりました.そうすることで,短期的な満足感から,より大きくて持続的な中期的,長期的な満足感,そして効率の良い方法まで得たのです.これを知恵と言います.知恵をつけることで見えなかったものが見えてくるのです.

魚や鳥を捕まえるのに追い回していては捕まえられません.道具や罠をつくって待ち伏せする方がはるかに効率的です.いつも魚や鳥を追いかけ回していては道具や罠をつくることは思い浮かばないでしょう.どうしたら良いか頭を使って考えたのです.

ところが,情報化社会で情報が多すぎる様になると,情報処理を自動化してただ良さそうなものを瞬時に選ぶことで他人に依存する様になりました.

そうなると,自分でチョット先のことを考えたり,深く考えるのが面倒になってきます.どうしても近視眼的な選択を好みがちになります.これが情報過多の落とし穴です.テレビを見続けていると自分で考えなくなり,面白さや為になりそうなことを見せてもらう事に依存してしまうのも同様です.酷くなると洗脳にまで至ります.他人に依存するだけ自信が無くなっていきます.

考えることを他人に依存して自分で考えなくなるとどうなるかおわかりいただけましたでしょうか?このブログも何かをお話しするときは内容を60-70%だけにとどめて,いわゆる手取り足取りで100%完全に説明することはしないようにしています.論文の様にくどくならないようにという目的と,読者が自分で考える余地を残しておくためです(ブログ中の資料やリンク,データーなどは自分の覚書き用も兼ねています).

どうしても考えることができない場合は

さて,自由であればあるほどどうしたら良いかわからない人の為に少しだけ考える糸口を書き出しておきます.

  1. 今日(昨日)何をしましたか?何か特別なことを見たり聞いたりしましたか?それに対して,自分はどう感じましたか?

  2. 最近誰に会いましたか?彼(彼女)と何を話しましたか?その時自分はどう感じましたか?

  3. 今日(明日)特別なやりたいことがありますか?どのようにやりたいですか?そのための時間をどのようにつくり,どのように進めますか?

  4. 何か買いたい物はありますか?どのように手に入れますか?いくらですか?どのくらい欲しいですか?なぜ,今まで買わなかったのですか?買ったとしたらどのように感じますか?

  5. 最近家族と何を話しましたか?その時どう感じましたか?次はどのような事を話したいですか?それにはどうしたら良いですか?

  6. 仕事のことで何か希望はありますか?なぜそう思うのですか?そうなったらどんな気持ちになりますか?それにはどうしたら良いですか?

  7. どこか行きたいところはありますか?どうして行きたいのですか?行ったとしたらどんな気持ちになるでしょうか?どのようにすれば良いでしょうか?

  8. 今考えていますが,この後何をどのようにやりたいですか?

など,思いつくことをドンドン考えて行けば良いのです.結論がでなかったらまた別の機会に考えれば良いのです.それまでに必要な情報は集められてきます.初めに考えておけば情報収集も目的志向型になるので,迷い道に入ることは少なくなります.結果的に大きな時間の節約になります.

今日最後に考えて見ること

  1. 人間の脳は他の動物とどう違うのでしょうか?どうして脳という特定の器官が異常に発達しているのでしょうか?人間の脳に近い脳を持つ動物とそうでない動物を比較してみましょう.

あなたは,この問題を解く十分な情報を持っています.検索する前に自分で考えて見ましょう.

今日はこれまで.ではまた.