明日は啓蟄です.啓蟄の初候は3月6日(水)-3月10日(日)で,蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)とあります.
「暦便覧」には「陽気地中にうごき,ちぢまる虫,穴をひらき出ればなり」とあります.冬籠りの虫が這い出るという意味です.虫が動き出すばかりではなく,花粉が飛び交い,花粉症の私にはつらさが増すこの頃です.
参考
七十二候 しちじゅうにこう
二十四節気を初候,次候,末候の3つに分けたものが七十二候です.一侯は約5日となります.
古代中国の七十二候を江戸時代の天文暦学者,渋川春海が日本の気候と感性に合わせて改定し,新制七十二候を表しました.
動植物の変化や季節の移り変わりを表しています.
二十四節気 ニジュウシセッキ
小寒,大寒,春分など1年を24分割して,それぞれに名前を付けています.
1年は12カ月なので,24分割すると,各節季は半月間となります.
二至二分 ニシニブン
二十四節気の主役は「春分」,「夏至」,「秋分」,「冬至」の4つです.これらを二至二分といいます.
それぞれの季節の真ん中になります.
四立
それぞれの季節の始まりは「立春」,「立夏」,「立秋」,「立冬」です.これらを四立といいます.
八節
二至二分と四立を合わせて「八節」といいます.1年を8節に分けるので,四季を前半・後半に2分することになります.
四季
春: 立春(前半), 春分(後半)
夏: 立夏(前半), 夏至(後半)
秋: 立秋(前半), 秋分(後半)
冬: 立冬(前半), 冬至(後半)
二十四節気
八節それぞれに2つづつ節季を加えて(合計3節季)ひとまとまりにします.各四季は3+3=6節季となります.
春 (全6節季)
夏 (全6節季)
秋 (全6節季)
冬 (全6節季)
これらを合わせると全部で24節季となります.
太陽黄経と二十四節気の関係
春
315° 立春
330° 雨水
345° 啓蟄
0° 春分
15° 清明
30° 穀雨
夏
45° 立夏
60° 小満
75° 芒種
90° 夏至
105° 小暑
120° 大暑
秋
135° 立秋
150° 処暑
165° 白露
180° 秋分
195° 寒露
210° 霜降
冬
225° 立冬
240° 小雪
255° 大雪
270° 冬至
285° 小寒
300° 大寒
今日はこれまで.ではまた.