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コンピュータウイルスとマルウエア

コンピュータウイルスという言葉を聞いたことがあると思いますが,これは病気を引き起こすウイルスの様に,コンピュータプログラムファイルから次々に伝染してコンピュータに被害をもたらすことから名づけられました.

実は「マルウエア malware」と呼ばれる,不正かつ有害に動作させる意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの方が一般的な呼び方で,「ウイルス」は「マルウエア」の中の一つです.

ですから,一般に使われている「ウイルス対策」という言い方より,「マルウエア対策」と呼んだ方がより適切な表現となります.

では,ウイルス以外にどのようなマルウエアがあるのかと言えば,以下の通りです.

ワーム(虫)

ウイルスと違い,独立して実行可能なプログラムで,プロセスとして活動し続け,他のシステムへの感染にファイルを必要とせず自己増殖して拡散していきます.ワームと言うのはミミズやサナダムシなど細長い虫のことで,まさに虫の様に繁殖していきます.

トロイの木馬

バックドア型,パスワード窃盗型,クリッカー型,ダウンローダ型,ドロッパー型,プロキシ型など様々な手口があります.


この名前はギリシア神話におけるトロイア戦争で有名なトロイの木馬の話から来ています.一見敵意が無く,役に立ちそうにみえるソフトウェアをインストールすると,ある時突然悪さをし始めることが特徴です.PC内部から手引きされるので,強固な城壁に囲まれていても易々と攻められてしまします.

ロジックボム(論理爆弾)


時限爆弾の様にある時刻が到来すると,自動的に悪意ある動作を始めます.最終的にPCを破壊したり,不正プログラムを拡散させたりします.感染機能を持たず,自己破壊だけのものもあります.

ボット(ロボットの略)


自動応答などを行うプログラムなどから発展し,高度に統合されたものがボットです.所有者の知らないうちに,ネットワーク上でネットワークを形成して集団的に悪意ある行動をしたりします.

以上がウイルスとマルウエアの説明ですが,名前の付け方が独特ですね.毎日マルウエアからの攻撃にさらされています.甘く見ていると致命的な損害を受けます.敵を知り適切な対策を立てておくことが大切です.PCの世界はまだまだ戦国時代です.自分の城(PC)は自分で守らないといけません.

参考

最も危険なコンピューターウイルス10選

今日はこれまで.ではまた.