山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

第10週の花草木 ワビスケ 侘助

ツバキと他種との雑種といわれています.花は半開のらっぱ状で径2-3cmと小さめです.雄しべは退化していて,子房に毛があるのが特徴です.ワビスケ群は30余種ほどあると言われています.

ワビスケという名前は佗(わび)と好(すき,数奇)の組み合わせでできたという説と,侘助という人物が朝鮮半島から持ち帰ったという説などいろいろあります.

茶花として用いられたり,庭木として観賞されます.

ワビスケはウラクツバキ(有楽椿),別名タロウカジャ(太郎冠者)から生じたと考えられています.ツバキとチャノキとの交配から生まれたという説もありましたが,否定的な意見が強いです.

ツバキとサザンカの区分けが難しいのと同様に,1,300種以上もあると言われるツバキの仲間のワビスケも園芸種として何世代も経ってしまうと系譜や原種を知るのは難しく,まだまだ研究の余地が残されているようです.

名前の由来もよくわからず,ただ,ワビスケとして古くから知られて親しまれてきていますが,学術的上では不明な点が多く残されている花です.

ワビスケのデータ

分類:ツバキ科ツバキ属 学名:Camellia wabisuke Kitam. タイプ:常緑樹 花:一重,猪口咲き,極小輪から小輪で12-3月頃に咲きます.

今日はこれまで.ではまた.