山河海空

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iPhoneで木に咲く花と地面に咲く花をうまく撮影するコツ

iPhone 最近花の写真を撮ることが多くなりました.花をいろいろと撮影するコツがいくつかあります.今日はそれについてお話しします.撮影する際,花の位置は大きく分けて二通りあります.一つ目は自分より高い所にある花,すなわち木の上にあったり背の高い花です.二つ目は自分より低いところにあるもの,普通に地面に咲いている花です.それぞれ撮影するコツがすこし違いますので,高い所の花,低い所の花の順に説明します.

高い所の花の撮影の仕方

最近は藤が綺麗に咲いています.旅行パンフレットなどには素晴らしい藤棚の写真が写っています.でも,同じ場所で移してもなかなか難しいことに気が付きませんか.やはり,高級なカメラで撮影しないとダメなのかなと思ってしまいます.でも,撮影の仕方をチョット工夫するだけでなかなかの写真も撮れるのです.

一般に高い所の撮影をする場合に問題になるのは空の明るさです.木に咲く花を撮影するとなると必ずカメラを上に向けることになります.すると,当然のことですが空がバックになります.空は曇っている日でもかなり明るく,花を見上げるといわゆる逆光になります.人の目は自動的に光量補正して見ることができるのでさほど気にならないのですが,カメラで撮影すると暗くなってしまい残念な撮影となることが多いです.

これはカメラが光量を補正するとき明るい空側に合わせてしまったためです.この補正は画面内中央にある黄色い四角でされます.ところがこの四角内の補正は木の葉や枝を通してくるバックからの光が強すぎて花や葉は暗く映ってしまうのです.

木の下でカメラの向きを少し変えてやると画面の明るさが変わることに気づくと思います.中心を暗い所に向けると花や葉が綺麗に見えてきます.でも,これでは向ける方向が制限されます.撮影したい方向に向けると暗くなってしまう場合,画面の中で最も暗い部分にタッチします.すると画面の明るさが増すと思いますので,そのままシャッターボタンを押します.

それでも明るさが不十分な時はもっと暗い方に一旦カメラを向けて暗い部分をタッチしますが,この時数秒間長押ししてください.AE/AFロックという黄色い表示が出ます.これはオート露出とオートフォーカスをロックしたという表示です.このままカメラを写したい方向に向けてシャッタボタンを押します.

この操作は通常のデジカメでは半押しと呼ばれる,シャッターボタンを半分押して露出とフォーカスを固定する動作と同じものです.友人らの撮影を見ているとこの方法を知らないことが多いのでここで紹介してみました.この方法は夕日の撮影などにも使えます.

他にも黄色の四角をタッチしたとき,四角の直ぐ右側に小さな太陽マークが出ますのでそれを上下にスライドすることで明るさを変えることができます.こちらの方法を利用しても明るさ調整ができます.一つづつ何度も試してマスターしましょう.

以上は露光の問題ですが,慣れるまでは何枚も撮影して一番良いものを選ぶようにしましょう.私は二時間の散歩で毎日50枚くらいは撮影しています.撮影を主に歩くときは200枚から400枚位撮影します.その中で数枚良いものがあればそれで成功です.

低い所の花の撮影の仕方

地面に咲く花の撮影ですが,まずカメラを花の高さかそれ以下の高さに下げてさい.自分が花より小さい小人になったつもりで撮影するといままで違う写真が撮れます.花畑などでは多くの花を一枚の写真に入れることができます.

この問題になりやすいのはフォーカスです.花にフォーカスを合わせるのはなかなか難しいです.風が吹いているときは偶然に頼るしかありません.この時,比較的近いフォーカスロックにします.先に説明した長押しによるAE/AFロックですが撮りたい距離のものに先にフォーカスをロックしておき,対象の花を目分量でずらしながら数枚撮影します.ちょっと撮る目的の花でも最低3枚角度を少しづづ変えて取ってみてください.絶対写したい花は10枚位執念深く撮影するべきです.

高い所,低い所共通しているコツ

どちらにしても百発百中というのはありません.たくさん撮ることと,家に帰って評価することでだんだん写し方がうまくなって来ます.慣れてくると撮影後の修正もできます.それも楽しみになります.

花の撮影は花の部分だけを撮りがちですが,撮影後に周囲の写真も撮っておきましょう.後で見てどこに咲いていた花なのか思い出すのに必要です.周囲の写真は天気などもわかるので,撮影条件の記録にもなります.

とにかくデジタルカメラは何枚とっても無料ですので,たくさん撮って無意識に良い写真が撮れるくらいまで慣れましょう.

今日はこれまで.ではまた.