山河海空

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コーヒードリップの時ペーパーフィルターをドリッパーにうまく設置し洗浄する方法

コーヒー

今まで何回かに渡ってコーヒーのドリップ方法についてお話ししてきました.今日お話しすることはペーパーフィルターに関することで,直接コーヒーの味にかかわることではないのですが,ドリップすることそのものが一種の楽しみであり,くつろぐための儀式でもありますから,手際よく作業を進められると気分よく飲むことができます.慣れてくると無意識にできるようになります.あるときコーヒーレベルがアップしている自分に気が付くことでしょう.毎日の積み上げが大切です.

ペーパーフィルターについて

まず,ペーパーコーヒーフィルターはメーカー推奨のやや硬めのものが良いと思います.100円ショップのものはペラペラで扱いにくいし,価格的にはほとんど変わらないので,ろ過速度などを考えると推奨品の方が無難でしょう.

ペーパーフィルターの折り方はYouTubeなどにいろいろあると思いますので1-2分でみることができますから,それを見た方が早いと思います.ドリッパーにペーパーフィルターがうまくフィットしない時はペーパーフィルターののサイドをやや深めに折ると良いです.

ペーパーフィルターの洗浄について

さてここで,私の方法ではお湯でペーパーフィルターを洗浄します.なぜかというとペーパーフィルターは薬品で処理された後,リンス(濯ぎ)工程を経て乾燥されます.リンス時の水が十分できちんと前段階の薬品が落ちているか不明です.そもそも使用しているリンス用の水が綺麗な水かどうかすら保証されていません.海外の工場であれば当然海外の水を使っています.たとえ国産と書いてあっても,最終段階のカットとパッケージングだけが国内加工かもしれません.まあ,厳密に言えばコーヒー豆も同じですが,一応ロースト時に200℃で過熱処理はされています.

ペーパーフィルターにお湯を数cc通してみてください.通したお湯はいわゆる紙の味がします.紙の匂いもします.この成分がコーヒーに入ってもほとんど味は変わらないかも知れませんが,毎日毎日少しづつ自分に取り込むとしたら嫌なので,私の場合はペーパーフィルターをお湯で濯ぎます.

以前500ccのお湯を用意してコーヒーカップ2杯分つくるとお話ししました.各カップ200cc程度で残りの100㏄はこのペーパーフィルター洗浄用とコーヒー豆カスに含まれるお湯となります.従いまして洗浄は最小限のお湯を使うように練習します.この方法が今日のハイライトです.

ペーパーフィルターの洗浄方法

ポイントが2つあります.ペーパーフィルターをドリッパー内に置いた後,お湯をかけますが,この時のやり方にコツがあります.まず,右利きの人はペーパーフィルターのサイドの折り目が左側に来るようにセットします.これが1つ目のポイントです.2つ目のポイントはお湯のかけ方です.

まず,ペーパーフィルターの底にお湯を2滴ほど滴下します.するとドリッパーとペーパーフィルターが滴下した湯で固定化されます.次に左側のフィルターの折れ目の上部にお湯を数滴かけます.その後に反対側の右側のペーパーフィルター上部あるいは少し下にお湯を数滴かけます.

最後にペーパーフィルターの奥側と手前側にお湯をかけて洗浄終了です.お湯を使いすぎるとコーヒーとして淹れる分が無くなりますので注意してください.

洗浄を終了したら廃液は直ぐに捨ててください.コーヒー粉を入れて表面を平らにする作業を始めると廃液を捨てることを忘れてしまうためです.冬場はこの洗浄作業が湯通しとなり,ドリッパーやサーバーを温めることに役立ちます.

上記手順を守らなくてもできないことは無いのですが,やってみるとわかりますが,違う手順でお湯をかけるとペーパーフィルターが変な具合にドリッパーに張り付いてその後の作業に支障がでることがあります.

上に述べて来た方法は道具や環境によって変わります.ですから参考程度にして,自分でいろいろと試してみてください.そして自分に最適な方法を見つけてください.これもコーヒードリップの楽しみの一つです.

今日はこれまで.ではまた.