山河海空

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外国為替レート観測と考察 一週間の動き(2017-10/30-11/03)

2017年10月30日月曜日から始まる週は月末月初を挟んでいますが,週末まで前週の10月27日金曜日の高値である114.48を抜くことができませんでした.

10月1,2,3日共に上下を探る動きで上下限幅90pips程度のレンジを形成しています.

終値の平均値は先週より高くなっていますので,MA25も上昇を続けており,上抜けの圧力は次第に高まっています.

11月3日金曜日 雇用統計の結果

米雇用統計発表という大きなイベント時には最初に下方に向かって下限を試しましたが前日の下限を抜かずに上昇へ転じました.上方も週間の最高値は着けましたが,前週の10月27日金曜日まで届かず,抜けないことが分かると急落して始値付近まで戻しましたので2日間に渡って始値終値が同水準になっています.

雇用統計時の動きと分析(5分足チャート)

① 発表前は114.00の水準値でこれは16時頃からできた小レンジの下限値です.

② 発表21:30の10分前頃からレンジを下抜けし,21:00の発表と同時に約40pipsの大きな下落が次の足から上昇に転じました.上昇の動きは①付近の114.00まで続きます.22:00なると反転下落し,半値付近まで緩やか気味に上下動しながら下落します.23:00になると急騰し一旦114.00水準付近で持ち合いますが結局最高値の114.42まで上がります.

③ 00:00を過ぎると急騰の勢いは弱まり,徐々に下落し始めます.

④ 結局発表前の①のレベルまで下がり続け市場はクローズします.

縦軸方向の動き(価格の動き)で特に長い足は21:30,23:00,00:00の足とその1本前の足です.多くのトレーダーが時計を見ながら方針を決めていることが分かります.毎正時には流れが変わり易いことが分かります.

また,レートの水準も意識されていて,①の水準で始まったイベントが丁度①の水準まで戻って終わっていることも興味深い現象です.上下の振れ幅も40pips程度,合計80pipsと計算されたように動いています.

日足チャート分析

今月初めから90pips幅のレンジ形成中ですが,先週より高い位置に留まっていますので,短期的には横ばいながら上抜けの気配を残しています.下方向に抜けた時は,112.926付近の強い水平線の抵抗が待ち受けていますので,レンジ幅が大きくなる可能性があります.

来週のイベント

ドル円の為替レートに影響する大きなイベントは特にありません.

11/09(木) 08:50 日本・機械受注,国際収支 22:30 アメリカ・新規失業保険申請件数

11/10(金) 00:00 アメリカ・卸売在庫(確報値)

今日はこれまで.ではまた.