山河海空

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外国為替レート観測と考察

外国為替レートの変動は世界の情勢を反映します.現在の主要通貨はドル,ユーロ,,円,ポンドなどです.これらの相関関係を見ることで世界情勢を数値として定量的に見ることができます.

ここで,定性と定量について簡単に説明しますと,例えば日米の関係は良いのか悪いのかを考えた時に,「良い」,「悪い」で答えるのが定性的評価,非常に悪い,少し悪い,普通,少し良い,良い,非常に良いなどと答えるのが定量的判断に相当します.5段階評価とか10段階評価,0-100点などの評価方法も同様です.

外国為替レートの場合は例えば,ドルと円の関係をドル/円=111.67(111円67銭)などと表現します.原理的には0-∞円の変動幅の中を0.001円以下の刻みで動いています.現実的に,0とか∞になることはありませんが,そうなる時は通貨が取引不能ということで,通貨が消滅している状態だとも言えます.

通貨の定量表現は外国為替関係者(主に取引をする人達)がそれぞれのニュースをどの程度のインパクトがあるか,将来をどのように考えているかを反映している訳で,実際の通貨の評価ではありませんが,多数の考えの総合的な評価なので,アンケート調査よりも正確で,瞬間瞬間の変動は変化に対応しているとも考えられます.

近年ではFXトレードなどの普及で瞬時のデータを無料で入手することができる様になりました.しかもそのデータはグラフ化され更に数学的手法に基づく解析方法も同時に描画できるようになっています.これを一般にチャートと呼んでいます.

チャートは昔から「海図」の意味で使用されてきました.航海するにあたって海図に自分の位置,目的の港と距離と航路,海流や天候や風向などの情報を図に書き込むことで航海の予測をしたり,計画をしてきました.

外国為替レートのチャートも同様に,数値情報を時間軸でグラフ化し,将来予測や取引計画を立てます.

チャートを分析することは,関連国間の状況や世界情勢の定量的分析をすることになるので,面白いことだと思います.地震が起きたり,ミサイルが発射されても瞬時に反映されます.

これから,数か月間,ドル円を主に外国為替レートの観測と考察をしていこうと思います.

今日はこれまで.ではまた.