先日,ブラックホールの「撮影」に成功したとのニュースを見かけましたが,正確に表現すると「映像化」に成功したということだと思います.
「撮影」という言葉の意味を明確にする必要があると思いますが,地球規模のサイズで電波望遠鏡から得たデータを解析して「見える」様にするというのはどういうことなのかよく考えてみる必要があると思います.
本来見えないものを電子的に得られたデータを処理して「可視化」しているわけですから,「可視化」とか「映像化」とか「イメージ化」の表現がより真実に近いと思います.
注:撮影 さつえい photographing
普通の写真,X線写真,映画,分光写真などでは,対象物の形を光学的な方法で結像させ,その像をフィルム,乾板または CCD素子などに当て記録する.この工程を撮影といい,撮影する対象物を被写体という
National Science Foundation
https://www.nsf.gov/news/special_reports/blackholes/
https://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=298337&org=NSF&from=news
初めてのブラックホールの画像を作ったアルゴリズムはMITの院生Katie Boumanの指揮で開発された
見えないはずのブラックホールが、なぜ見えるのか?
https://yumenavi.info/lecture_sp.aspx?%241&GNKCD=g004028
スパースモデリング ~少量データから画像を復元~
https://lp-tech.net/articles/NOOzI
本来,見えないものを見えるようにするというのは人間が持っている視覚という知覚を利用して世界を理解する試みです.
「気」とか「エネルギー」などは,見えないどころか,あると仮定して考えることで世界を理解し,利用していますから人間の知恵や経験は不思議なものです.
M87 (天体)
https://ja.wikipedia.org/wiki/M87_(%E5%A4%A9%E4%BD%93)
ところで,M87と言えば,ウルトラマンの企画時の故郷だったと覚えていました.
M78星雲
https://ja.wikipedia.org/wiki/M78%E6%98%9F%E9%9B%B2
今日はこれまで.