お店に行くとアルカリ乾電池とマンガン乾電池があります.現在ではアルカリ乾電池が主流になってきていますので,アルカリ乾電池を買っておけば心配ありません.
では,なぜマンガン乾電池を売っているのでしょう?理由はいくつかあります.その理由が分かれば適切にマンガン乾電池を選ぶことができます.
マンガン乾電池の利点
- 単価が安い
100均などで買う場合同じ値段ですが,多くの場合,1パッケージに入っている本数が多いと思います.つまり,一本当たりの単価が安いということです. - 液漏れしにくい
アルカリ乾電池は寿命が尽きると液漏れすることが多いので,長い間使わなかったリモコンなどは液漏れでダメージを受けていることがあります.マンガン乾電池はアルカリ乾電池に比べて機器にダメージを与える危険性が少ないと言えます. - 自然放電しにくい
アルカリ乾電池はマンガン乾電池に比べて容量が大きく長持ちしますが,自然放電しやすく,使わなくても減っていきます.マンガン乾電池は比較的自然放電が少ないので,使用時のパワーが少なくあまり使われない機器の場合,長持ちします.
結論
- アルカリ乾電池はマンガン乾電池の上位互換として使えます.容量も,使用する機器によりますが3-5倍あります.
- リモコンや時計(電波時計を除く)はマンガン乾電池が使えます.
- マンガン乾電池は液漏れなどで機器を壊すことが少ない.
電池の液漏れで多くの機器をダメにしてきた経験から,あまり使うことが無い機器のリモコンや非常用懐中電灯などは液漏れ対策としてマンガン乾電池を入れてあります.
毎日見ている時計などは電池切れで止まると気が付くので,問題ありませんが,特定の季節時々しか使わないリモコンなどは電池を抜かずに放置してしまうことが多いので,積極的にマンガン乾電池を利用しています.
電池には消費期限がありますので,計画的に必要量を補充する必要があります.まずは自宅の機器でマンガン乾電池を使用した方が良いもののリストをつくって,適切な本数を購入しましょう.
アルカリ電池は液漏れと言う最大の欠点がありますので,定期的に交換するか,電池の残量計で測って,残量が少ないものは早めに交換しましょう.
【知ってよかった雑学】リモコンにアルカリ電池を使ってはいけない理由!乾電池の正しい使い方!
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参考
アルカリ乾電池の英名はAlkaline batteryですが,JISでの名称は「アルカリマンガン乾電池」です.正極に二酸化マンガンと黒鉛の粉末を使っているためです.負極には亜鉛,水酸化カリウムの電解液に塩化亜鉛などを使っています.
アルカリマンガン乾電池 Alkaline battery
マンガン乾電池の英名はZinc-carbon batteryです.直訳すると「亜鉛-炭素電池」です.正極に炭素棒と二酸化マンガンを使用しています.負極には亜鉛,電解液として塩化亜鉛(または塩化アンモニウム)を使っています.
マンガン乾電池 Zinc-carbon battery
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%B3%E4%B9%BE%E9%9B%BB%E6%B1%A0
水酸化カリウム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E9%85%B8%E5%8C%96%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
塩化亜鉛
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E5%8C%96%E4%BA%9C%E9%89%9B
今日はこれまで.ではまた.