トウモロコシが出回ってきました.トウモロコシはイネ科の一年草で,原産地は南北アメリカ大陸で,ヨーロッパにもたらされたのは,コロンブスによるものとされています.
トウモロコシの名前は「トウ」は古代中国の唐(転じて外国の意味)と「モロコシ」唐土はやはり古代中国の唐から来ています.名前からだと中国から来たのだと思いがちですが,実は16世紀の末頃天正年間にポルトガル人が伝えました.
トウモロコシの生産はアメリカが約3億トン以上でトップ.第二位が中国の1.6億トン,第三位がブラジルの0.5億トンと続きます.
日本では北海道が107,000tで全国の約40%を生産し,次いで千葉県,茨城県,群馬県などが続きます.
世界的にみるとトウモロコシは食品としての利用はわずか約4%で,主に飼料用として60%以上,工業用として約30%の用途で用いられています.
トウモロコシのデータ
目:イネ目 Poales 科:イネ科 Poaceae 属:トウモロコシ属 Zea 種:トウモロコシ Z. mays 学名:Zea mays L. 英名:米: corn,英: maize
花:発芽から3ヶ月程度で雄花(雄小穂)と雌花(雌小穂)が別々に生じます. 雄小穂は茎の先端から葉より高く伸びます.雌小穂は分枝せず太い軸に一面につき,包葉に包まれます.絹糸と呼ばれる長い雌しべだけが束になって包葉の先から飛び出します.これがトウモロコシのひげはこの雌しべです.
花粉は風媒されます.受粉すると雌花の付け根が膨らみます.種子(果実)が熟すと穎の中から顔を出します.種子の色は黄・白・赤茶・紫・青・濃青など.
旬は7月頃で日本では6-9月頃に出回ります.
生育環境:多日照でやや高温の環境.育成期間中は10アールあたり350-500トンの大量の水が必要です.
特徴:熱帯起源のため,薄い二酸化炭素を濃縮する為のC4回路をもつC4型光合成植物.
https://www.youtube.com/watch?v=Wd9jyaeHs3o トウモロコシの栽培 茎から穂が出てから収穫までの様子
https://www.youtube.com/watch?v=ApABO4jwb3U 【とうもろこし】プリップリになる絶対おいしい茹で方! How to boil corn in Japanese traditional ways
https://www.youtube.com/watch?v=mIyptxDFPV0 焼きとうもろこし~バター醤油味~
今が旬ですね.
今日はこれまで.ではまた.