鎌倉時代の1235年の5月27日(文歴2年),藤原定家が「小倉百人一首」を完成したとの記録が残されています.
藤原定家の「明月記」によれば,和歌百首を小倉山の山荘の障子に貼ったとのこと.今から約800年前の話です.
文字というのはタイムマシンの様なもので,当時の記録が蘇ります.
小倉百人一首と言えば,高校一年生の夏休みの宿題で百首丸暗記させられた覚えがあります.全部覚えた記憶はあるのですが,今読み返してみると,初めて見たような句があることに驚かされます.
今となっては,人間の(正確には自分の)記憶の曖昧さの証明となります.確実に記憶したのに,内容を全く覚えていないということもあるということです.記録は大切ですね.
明月記 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%9C%88%E8%A8%98
今の時期にちょうど合う句を3つ.
第36番 夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ
清原深養父(男)
https://www.youtube.com/watch?v=KePq6RnFGSs 百人一首読み上げ(朗詠・朗読) | 36番 清原深養父(きよはらのふかやぶ)
https://www.youtube.com/watch?v=x8-w_bLcdKk やまと新聞 小名木善行の「百人一首」 36番歌 清原深養父 夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを 雲のいずこに月宿るらむ
第81番 ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる
後徳大寺左大臣(男)
https://www.youtube.com/watch?v=JGbAW0mz-MI 百人一首読み上げ(朗詠・朗読) | 81番 後徳大寺左大臣(ごとくだいじさだいじん)
第98番 風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける
従二位家隆(男)
https://www.youtube.com/watch?v=23J7FPaendo 百人一首読み上げ(朗詠・朗読) | 98番 従二位家隆(じゅにいいえたか)
上の三首の中では,第81番だけが記憶に残っています.絵にも描けそうな,強烈なイメージ力のある歌のせいかもしれません.
https://www.youtube.com/watch?v=M_6n7SUofqw 京都で百人一首の世界を体験する博物館「時雨殿」
https://www.youtube.com/watch?v=8WuYY4xjiXI そうだ 京都、行こう。2017年 初夏 オリジナル映像「常寂光寺」篇
常寂光寺 https://kazenotabi-kyoto.com/encyclopedia-jinjabukkaku/joujakouji.html
https://www.youtube.com/watch?v=3vWIvPe-9Hs 百人一首 即興尺八BGM
藤原定家 Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E5%AE%9A%E5%AE%B6
今日はこれまで.ではまた.