山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

第11週の花草木 菜の花 アブラナ ナタネ

菜の花畑に 入日薄れ

見わたす山の端 霞ふかし

春風そよ吹く 空を見れば

夕月かかりて 匂い淡し

--- 作詞 高野辰之「おぼろ月夜より」 ---

この風景はちょうど今頃の季節でしょうか?

春が訪れて,菜の花が咲いています.菜の花畑も最近はだいぶ少なくなりました.菜の花畑も最近はだいぶ少なくなりました.子供の頃に通学途中に見た一面の鮮やかな黄色と黄緑が目の裏にまだ残っています.

さて,菜の花はあまりにもあたりまえに思えるので,気にしていませんでしたが,実はアブラナ科アブラナ属の花の総称で,必ずしもアブラナじゃなくても良いのです.例えば,

カラシナ,タカナ,ザーサイ,キョウナ,ミズナ,カブ,ノザワナ,コマツナ,ハクサイ,チンゲンサイ,カブ,ハクサイ,キャベツ,ブロッコリーカラシナ,ザーサイなどもアブラナ科アブラナ属で菜の花です.全部で30種類程あるそうです.さらに,栽培品種として多数の変種があります.中には,白い菜の花もあるのだそうです.知りませんでした.

でも,実際は菜の花といえばアブラナが代表です.そしてその正式な作物名をナタネ(菜種)と呼びます.なんとなく分かっていましたが,混同していました.

アブラナとセイヨウアブラナ

アブラナには種に二種類あって,弥生時代からある在来種をアブラナ,明治以降に入ってきたものをセイヨウアブラナと呼んでいます.

アブラナ:Brassica rapa var. nippo-oleifera セイヨウアブラナ:Brassica napus L.

江戸時代には従来のアブラナから菜種油を採っていました.ところが,明治以降に,収量が多いセイヨウアブラナが油や肥料の原料として全国的に栽培が奨励されたため,菜の花畑はセイヨウアブラナ畑となりました.私が子供の頃に見た菜の花畑はすでにセイヨウアブラナ畑だったのです.

現在,従来のアブラナは食用として栽培されていますが,花が咲く前に刈り取られるとの事です.

アブラナのデータ

目:アブラナ目 Brassicales 科:アブラナ科 Brassicaceae 属:アブラナ属 Brassica 種:ラパ rapa 変種:アブラナ var. nippo-oleifera 学名:Brassica rapa L. var. nippo-oleifera (syn. B. campestris L.) 和名:油菜,菜の花,菜種,赤種,胡菜,蕓薹 英名:Turnip rape, Chinese colza 種子:赤種

セイヨウアブラナのデータ

目:アブラナ目 Brassicales 科:アブラナ科 Brassicaceae 属:アブラナ属 Brassica 種:セイヨウアブラナ B. napus 学名:Brassica napus L. 和名:ナタネ,西洋油菜,洋種菜種,黒種 英名:rapeseed, rape colza, rapa

草丈:30-150 cm アブラナとの違い:葉が厚く茎が粉っぽい白味を帯びています.花が大きく(1 cm以上)萼片が開かず,斜めに立ちあがり,花弁に接しています. 種子:黒種

今日はこれまで.ではまた.