2011年(平成23年)3月11日(金曜日)14時46分18秒,宮城県牡鹿半島の東南東沖130km(北緯38度06.2分,東経142度51.6分,深さ24km)を震源として,モーメントマグニチュード (Mw) 9.0の東北地方太平洋沖地震が発生したのは7年前の今日です.
死者は1万5,895人,行方不明者は2,539人,重軽傷者は6,156人という甚大なかけがえの無い人的被害と取り返しのつかない物的損失が発生しました.
さらに,東京電力福島第一原子力発電所の事故により,日本の歴史上はじめての日本国土の半永久的壊滅の危機すれすれの事態まで起こりました.
震災により犠牲となられた方々に対し哀悼の意を表します.
震災後ははまだ継続中です.過去のこととして閉じるわけにはいきません.多くの犠牲の中から将来への教訓をしっかり学ばなければならないと思います.
とりわけ原子力の運用に関しては,戦争以上に危険で,日本国土が永久使用不可能になるほど前代未聞の危険があることを認識したうえで,今後どのように付き合っていくのか考えなければなりません.
あの時の原発事故は本当に危機一髪で,全日本人が半永久的に国土を失っていたかもしれない瞬間でした.そして,今後数百年,数千年の先のことも考えていくことが,私たちが私たちの子孫に対して果たすべき義務であると心に銘じるべきだと思います.安易な科学技術信仰は非常に危険な時代に入っているのです.
東日本大震災のデータ
発生日時:2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒 発生場所:宮城県牡鹿半島の東南東沖130km(北緯38度06.2分,東経142度51.6分,深さ24km) 強さ:モーメントマグニチュード (Mw) 9.0 震度:最大震度は宮城県栗原市で観測された震度7 加速度:最大加速度は宮城県栗原市のK-NET築館(MYG004)観測点での2933ガル 被害:死者・行方不明者は1万8,434人,建築物の全壊・半壊は合わせて40万2,699戸 死因:溺死:90.64%(14,308体),圧死・損傷死・その他:4.23%(667体),焼死:0.92%(145体),不詳:4.22%(666体) 避難者:震災発生直後のピーク時においては避難者は40万人以上,停電世帯は800万戸以上,断水世帯は180万戸以上 被害額:16兆円から25兆円と試算
関連災害:津波 波高10m以上、最大遡上高40.1mにも上る巨大な津波が発生しました.震災の死因の9割は津波による水死でした.
関連災害:原子力発電所事故 東京電力福島第一原子力発電所は1号炉・2号炉・3号炉で炉心溶融(メルトダウン)が発生しました.一時的にコントロール不能状態に至りました.事故は現場関係者の必死の努力により,奇跡的に破滅を免れましたが,7年後の現在でも収束の目途がたっていません.
今日はこれまで.ではまた.