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今,読書中の本:江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた 古川愛哲

今,読んでいる本の中で,後まで心に残りそうな部分を紹介します. 書名:江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた 著者:古川愛哲 出版社:講談社

良書です. 江戸時代のイメージの多くは時代劇で培われて来ました.テレビや映画などの影響は強大なので,イメージがそのまま歴史的事実と信じられてしまいます.

本書は江戸時代の風俗習慣が現代人のイメージから大きくかけ離れていたことを教えてくれます.150年以上も昔のことだから,どうでも良いのではと思うかもしれませんが,現代においてもイメージや印象の操作は普通に行われています.歴史的事実や解釈の仕方で歴史はどうにでも変わるという事実を知ることは本当は何かを知る手掛かりにもなります.

はじめに-「チャンバラ」は大正時代に生まれた

冒頭の部分を読むだけで,ショックを受けます.時代劇がまさか魁傑ゾロやロビン・フッドの影響を受けていたなんて知りませんでした.

本書の内容

本書には江戸時代のトピックが面白おかしく紹介されています.もちろん,目立つ特別な事件が選ばれやすい事情もありますが,江戸時代に関して聞いたことの無いことがいろいろと紹介されています.

江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられたのデータ

キーワード

浪人と牢人,無宿者,月代 さかやき,手拭の使い方,扇子,土下座と片膝つけ,目付の歩き方,「肥取りは抜身のように怖がらせ」,髪結いは監視網,遊郭は悪を一掃,つゆ稼ぎ,紋散らし,浮世絵と着物,インテリア,悋気と疝気,小便は冷やかし客,古着が普通,正式な町人,役所と交番は大家さんの仕事,人宿=人材派遣会社,商家は婿養子,火消しは火付け,火事は景気対策江戸城は座布団禁止,葵の紋の筋数,馬鹿殿射殺事件,切腹の作法,学問は道楽,不正役人は即処分,金に困った鬼平,将軍の退屈,悪代官はほとんどいなかった,まずい雑煮,御家人の内職,朝顔,漆,傘,コオロギ,金魚,絵馬,小鳥,土売り,「貧すれば鈍する世のなかをいかにせん,食ふや食はずの吾が口過,君聞かずや地獄の沙汰も金次第,稼ぐに追いつく貧乏多し」

著者

古川哲也 1949年神奈川県生まれ.

古川哲也氏 著作

野次馬大百科

雑学のすすめ

雑学・日本の歴史

目からウロコの心理学の本

男と女 不思議な心理学

裏日本史

歴史クイズ式 この地名の漢字が読めますか?

等.

今日はこれまで.ではまた.