最近ハチミツを一日に2-3回と積極的にとっています.花粉症対策になるとの噂もあるので,花粉の季節前から試しています.
ただし,糖分を取りすぎるなどの弊害も考えられますので,少し詳しく調べてみました.
様々な意見や研究がありますが,結論としては,良くわからないということになりました.良い悪いは摂取量や頻度,体質や体調,持病の有る無しなどにもよると思います.
味噌汁が体に良いのか悪いのか,ごはんが良いのか悪いのか,牛乳はどうか,野菜はどうか,様々な意見があります.
食材の良し悪しを決めつけるのは簡単ですが,毒物でない限り,どのように利用したら自分の為になるのかを変化をモニタリングしながら決めていけばよいと思います.
数週間前に鯖缶の話がありましたが,最近は利用頻度を減らしました.缶詰は長期保存ができるので,おかずが物足りない時に役立ちます.レシピもいくつかできているので,いざというときに使えます.
でも良いからと言って,過剰に取りすぎるのは,体にとって良くないと「感ずる」ので,素直にそれに従います.適度が良いと思います.適度とは自分の感覚を大事にしながら量と頻度を決めるということです.
以下,調べて見つかった,ハチミツの良い点,悪い点を列挙してみました.
ハチミツの特徴と良い点
- 主にブドウ糖と果糖と水分で成り,ショ糖・有機酸・ミネラル類・ビタミン類・アミノ酸・酵素が含まれています.
- 果糖は吸収速度が遅く,血糖値が急上昇を和らげます.
- ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・葉酸・ニコチン酸・パントテン酸・ビオチン・C・K・コリンなどのビタミンが含まれています.
- カルシウム49mg・鉄2.mg4・銅0.29mg・マンガン0.3mg・リン35mg・硫黄58mg・カリウム20mg5・塩素52mg・ナトリウム7mg6・ケイ素8.9mg・マグネシウム1mg9・珪酸22mgのミネラルが含まれています(1㎏中の重量).
- 高濃度糖分と過酸化水素による高い殺菌効果があります.
- 咳に対して有効性が示唆されてます.
ハチミツの悪い点
- ハチミツにはボツリヌス菌が含まれ,1歳未満の赤ちゃんにリスクが高いです.
- 糖尿病や高トリグリセリド血症患者の摂取は注意が必要です.
- ロドデンドロン属の花蜜から作られるハチミツはグラヤノトキシン(acetylandromedolなど)を含み (mad honey),吐き気、嘔吐、麻痺、倦怠感、意識障害、痙攣、発汗、知覚障害、虚弱、徐脈、低血圧、心停止、失神、心ブロックなどを引き起こす可能性があります.
- ハチミツを長時間口に含んでいると、歯のエナメル質が酸によって溶ける可能性があります.
- ハチミツに含まれる果糖の過剰摂取は中性脂肪の蓄積をまねき、コレステロールの合成を促進するため、注意が必要です.
- 人によってはアレルギー症状を引き起こす場合があります.
- 上記の他に癌に効くとか,癌になるなど所説ありますが,出典や実験結果が明確でないものは省いています.
生産国による安全性
上記の悪い点に加えて,生ものであるハチミツには生産国によるリスクがあります.以下,リスクの高い生産国と安全性の高い生産国です.
リスクの高い生産国
- 中国
世界一の生産量がありますが,ハチミツに抗生物質が見つかっています.EUでは輸入を全面禁止しています.
- インド
抗生物質や重金属残基が検出されたことから,EUでは輸入を全面禁止しています.
安全性の高い生産国
- ドイツ
EU圏内ではハチミツの基準が厳しいので,安全性が高いです. - ルーマニア
EU内で最大のハチミツ生産量を誇っています. - ニュージーランド
ハチミツの基準が厳しい国で混ぜ物も抗生物質も使用していません.
参考
独立行政法人 国立健康栄養研究所
https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/index.php?category=0&btn_id=1&q=%A5%CF%A5%C1%A5%DF%A5%C4
蜂蜜
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%82%E8%9C%9C
今日はこれまで.ではまた.