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2020-04-17 新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年4月17日版):厚生労働省

非常にわかりやすいレポートだと思います.これからいろいろと状況分析できる興味深い内容です.

リンクだけだと内容が変わってしまうこともありますので,内容を転写しておきます.

 

以下,「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年4月17日版)から転写.

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国内で今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の感染者は9,167例となりました.

内訳は,患者5,738例,無症状病原体保有者634例,陽性確定例(症状有無確認中)2,795例となります.国内の死亡者は148名です.
また,国内での退院者は77名増加し,1,012名となりました.

1.国内の状況について

4月17日12:00現在,患者5,738例,無症状病原体保有者634例,陽性確定例(症状有無確認中)2,795例が確認されている.

内訳は,患者5,738例,無症状病原体保有者634例,陽性確定例(症状有無確認中)2,795例となります.国内の死亡者は148名
国内での退院者は77名増加し,1,012名

【内訳】
・患者5,738例(国内事例5,693例,チャーター便帰国者事例11例,空港検疫34例)
・無症状病原体保有者634例
(国内事例539例,チャーター便帰国者事例4例,空港検疫91例)
・陽性確定例2,795例(国内事例2,795例)
日本国籍の者4,357名,外国籍の者61人(他は国籍確認中)

 

【1.PCR検査陽性者数】 

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【2. PCR検査陽性時の有症状・無症状の別】

f:id:sangakaiku:20200418011014p:plain

(括弧内は前日からの変化)
※1 うち日本国籍の者4226人,外国籍が確認されている者52人
※2 うち海外移入が疑われる事例が436例
※3 症状の確認中であった45例が有症状者,6例が無症状者と確認された.
※4 前日比については,15日の時点の数値から,31例の重複症例等を削除し,自治体から過去の陽性者数について113例報告がなされたため追加したものからの増加分を示している.

※ 今までに重症から軽~中等症へ改善した者は52名
※5 都道府県から公表された死亡者数の合計は185名であるが,うち37名については個々の陽性者との突合作業中のため,計上するに至っていない.

「令和2年3月4日版」以後は,陽性となった者の濃厚接触者に対する検査も含めた検査実施人数を都道府県に照会し,回答を得たものを公表している.なお,上記表記載中の国内事例のPCR検査実施人数は,疑似症報告制度の枠組みの中で報告が上がった数を計上しており,各自治体で行った全ての検査結果を反映しているものではない(退院時の確認検査などは含まれていない).

 

PCR検査の実施件数】

・2月18日~4月15日までの国内(国立感染症研究所,検疫所,地方衛生研究所・保健所等)におけるPCR検査の実施件数は,161,552件※.4月16日分は集計中.
※上記の数値は暫定値であり,変更される可能性がある.

 

(1)国内事例   【※詳細は別添1参照】

・患者5,693例,無症状病原体保有者539例,陽性確定例2,795例.
・4月16日18時時点までに疑似症サーベイランスおよび積極的疫学調査に基づき,PCR検査については,計86,800人の検査を実施.
・上記患者のうち入院中または入院予定7,884名.
・無症状病原体保有者539名.
・退院した者995名
・死亡者148名.

 

(2)空港検疫に係る発生状況

・患者34例,無症状病原体保有者91例.
・入院中または入院予定123名,退院2名.

 

(3)チャーター便帰国者に係る発生状況
  (水際対策で確認された事例:武漢市からのチャーター便帰国者)

・患者11例,無症状病原体保有者4例(全員退院).
・濃厚接触者全員の健康観察終了.

 


2.クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について

2月3日に横浜港に到着したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」については,海上において検疫を実施し,3月1日にすべての乗客,乗員の下船が完了しました.
(※)なお,本件については,WHOの各国の発生状況の報告において,日本国内の発生件数とは別個(その他)の件数として取り扱われています.

また,3月15日,クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客のうち,船内で14日間の健康観察期間が終了し2月19日から23日にかけて順次下船した計1,011人の方への健康フォローアップが終了しました.

 

【4月16日18時時点の状況について】

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(括弧内は前日からの変化)


※6 那覇港出港時点の人数.うち日本国籍の者1,341人  
※7 船会社の医療スタッフとして途中乗船し,PCR陽性となった1名は含めず,チャーター便で帰国した40名を含む. 
  国内事例同様入院後に有症状となった者は無症状病原体保有者数から除いている. 
※8 退院等している者645名のうち有症状353名,無症状292名.チャーター便で帰国した者を除く.
※9 33名が重症から軽~中等症へ改善(うち25名は退院) 
※10 この他にチャーター便で帰国後,3月1日に死亡したとオーストラリア政府が発表した1名がいる.

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PCR検査陽性者数比率
国内事例:9027/86800x100=10.4%
空港検疫:125/18743x100=0.67%
チャーター便帰国者事例:15/829x100=1.81%
合計:9167/106372x100=8.6%

 

サンプル数が十分になったので,比率を見ると実態がよくわかります.

仮に飛行機一機の乗員数が200人だとすると,到着機一機当たりの平均感染者数は

 

到着機(空港検疫):約1.3人
チャーター機:約3.6人

 

となり,到着機内で接触感染が発生し数人が感染しているとみなしても不自然でない状況だとわかります.チャーター便の例では当時の武漢市内での感染者数も推定できます.

 

また,国内事例から検査時の陽性率は約10%,90%は陰性だとわかります.

その他,いろいろと推定できるので,実像が想像できる興味深いデータです.

 

参考

www.mhlw.go.jp

今日はこれまで.

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