今からちょうど100年前の1869年,元素についての知見が深まりつつある時代に,元素を原子量の順番に並べてみると,周期的に似た性質が現れることが発見されました.
ロシアの化学者ドミトリ・メンデレーエフにより提案されましたが,このことが後の化学の方向性を決めることになりました.
例えてみれば,学校の生徒を体重の軽い順に並べると8人ごとに成績や運動能力や性格などが周期的に繰り返されることを見つけたわけです.
体重順ではさすがにそのような規則性は無いと思えますが,元素の場合は無意味と思われた整理整頓が思わぬ発見につながりました.
メンデレーエフのこの試みは,周期律と呼ばれ,元素の周期的な性質の規則性から新元素の発見や,原子の電子配置のルールや原子構造の解析に至り,今日の量子力学へと発展していきました.
100年後の今年が,現代化学の幕開けちょうど100周年となります.
今日2月17日からちょうど100年前の1869年の2月17日,メンデレーエフは夢のなかで,原子量順に並んだ表をみます.目を覚まして,すぐに表を紙に書き出したのがきっかけです.
さて,このことを知ったあなたは,今晩どんな夢をみることになるのでしょうか?
本ではおなじみですが,実際に元素を並べるのは大変です.特に周期表下部の放射性元素を収集するのは大変だと思います.
参考
https://www.ptable.com/?lang=ja
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8%E6%9C%9F%E8%A1%A8
今日はこれまで.ではまた.