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無線LAN Buffalo WHR-1166DHP4,Buffalo WHR-G301N速度比較 実測

無線LAN

無線LAN WHR-1166DHP4が6,000円程度で販売されています.無線LANIEEE802.11nからIEEE802.11ac対応型にするとどのくらい高速化するか気になっていました.LAN環境は問題無いので2012年に設置してから使っていますが,5年近くなったのでそろそろ交換時と思い購入しました.

以下,Buffalo WHR-1166DHP4を「新」,Buffalo WHR-G301Nを「旧」と表記します.

新,旧無線LAN比較

以下が新,旧の無線LANの速度に関するスペックです.

新:WHR-1166DHP4 BUFFALO 11ac/n/a/g/b 無線LAN親機(Wi-Fiルーター) ビームフォーミング対応 IEEE802.11ac(最大866Mbps) IEEE802.11n(最大300Mbps) IEEE802.11a/g(最大54Mbps) IEEE802.11b(最大11Mbps) 消費電力10.8W(最大)

旧:Buffalo Air Station WHR-G301N IEEE802.11n (最大300Mbps) IEEE802.11g (最大54Mbps) IEEE802.11b (最大11Mbps) 消費電力最大7.6W

5年間の違いにはビームフォーミング対応とIEEE802.11ac対応です.最大転送速度をスペックで比較すると新は866Mbpsで旧は300Mbpsですから新に交換することで2.9倍速くなりそうです.

速度の測定は様々な方法がありますが,私が使っている2サイトのうち比較的測定が安定している方を選びました.

通信速度測定サイト

SPEEDTEST BETA

https://beta.speedtest.net/

でサーバーはdenpa893 Sumidaを選択し固定使用

実測値

測定をしてみました.通信速度はサーバーの状態に大きく影響を受けるので,あまり信頼性はありません.刻々と環境は変化しています.従いまして,測定デバイスはPC,iPhone SE, iPad mini4, iPad miniとPCの有線接続を参考に3種類の無線デバイスで1回ずつ順番に測定することを5回繰り返しました.異常値が出た時は3種類のデバイスすべてを測り直しました.

これでほぼ安定時に3デバイスを同様な環境で測ったことになります.結果は以下の通りになりました.

ダウンロードの速度 新/旧(Mbps) 0. PC Windows10 有線接続:82 1. iPhone: 25/35 ------ 1.4倍 2. iPad mini4: 81/65 ------1.2倍 3. iPad mini: 70/17 ------ 4.1倍

アップロードの速度 新/旧(Mbps) 0. PC Windows10 有線接続:90 1. iPhone: 40/33 ------ 1.2倍 2. iPad mini4: 80/50 ------ 1.6倍 3. iPad mini: 74/23 ------ 3.2倍

となりました.

結果

  1. ダウンロード,アップロードともに速度は速くなっています.1.2-3.2倍
  2. 有線LANで80Mbps出ているが,iPad mini 4, iPad miniは有線と同等レベルの速さが出ています.
  3. iPhone SEが最も新しデバイスだが速度は遅く35程度です.
  4. iPad miniの速度向上が著しく,3-4倍速くなりました.
  5. この測定では有線無線ともにアップロードの方が速いです.
  6. Pingは全測定ともに11msec
  7. 測定環境は無線LANから4mの距離(間に板壁あり).デバイスの向きは固定.

考察

速度はどのデバイスにおいても向上が見られました.ただし,最新のiPhone SEの速度がiPad mini4の半分以下という結果にはガッカリしました.逆にほとんど使っていない一番古いiPad miniが顕著に高速化しました.

測定環境が比較的良い状況なので,ビームフォーミングの効果がでない可能性もあります.むしろ,効率を落としているのかも知れません.ビームフォーミング機能の検証をする必要がありそうです.

ちなみに,iPhone SE, iPad mini4はビームフォーミング対応で,iPad miniは非対応です.

最大出力が旧7.6Wから新10Wになっているので,距離が離れたり電波環境が悪い条件だと効果がもっと出る可能性があります.

まとめ

無線LANを新規更新したことで高速化ができました.ただ,残念なことに最新のiPhone SEが一番低速であることが判明しました.--- なんとなく体感していたことが確認されました.これが仕様なのか個体差があるのかは検証できません.ただ,実用上は全く速度に不満はありませんので,さほどのショックではありません.

そもそも6,000円程度でこれだけの無線LAN環境がつくれるのは昔とは雲泥の差です.最初に無線LANを買ったときは初代の機種だったので,IEEE802.11b(最大11Mbps)のみです.しかも親機1台,子機2台分,合わせて10万円以上しました.iPadやPCが余裕で買える値段です.

当時は無線LANがこんなに進歩するとは思わなかったので,半永久的に使うつもりで買いました.それから何台無線LANを買い替えたことでしょう.ですから,最近は最先端の高級機は買わず,普及機が1万円以下になったら買う事にしています.現在,無線接続は7台ですが,同時使用はほとんどしないので,私の用途には普及機で十分です.

追加説明

いつもはなるべく専門用語を説明無しで使わないように書いているつもりですが,難しい専門用語が出て来たので,追加説明をしておきます.

IEEE802.11nとかacというのは通信のやり取りの取り決めで,最新のacは最速です.古い機器にも対応できる様に旧通信方式の機能も備えています.自動で切り替わります.

Mbpsというのは,Mega bit per second(メガ ビット パー セコンド)の略です. 一秒間に何メガビットのデータを送るかという速度の単位です.時速のkm毎時と似ています.速度50㎞毎時というのは1時間に50キロメートル走るということです.Megaは1,000,000倍,bitはデータの最小単位,perは「毎」,secondは「秒」です.

今日はこれまで.ではまた.