山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

第22週の花草木 サツキ

サツキの花はツツジの花に似ていますが,約一ヵ月遅い5-6月に咲くので,旧暦の呼び名の皐月にちなんでそう呼ばれるようになりました.

ツツジ属ですので,ツツジや,シャクナゲと近縁です.日本での分け方と学術的な分類とに違いがあります.

サツキは山奥の渓流沿いの岩などに自生する植物で,渓流植物の特徴を備えています.葉が固くて小さく,茎には這う性質があり樹高を低い姿勢で保ちます.これは川が増水しても木が流され難い様になっています.また,根が水に強いという特性もあります.

https://www.youtube.com/watch?v=9rGqGsHzCBg 京都の四季 詩仙堂のサツキの庭 人気の洛北の名勝寺院です。

https://www.youtube.com/watch?v=EN7q8ulf8ZE 等覚院のツツジ

https://www.youtube.com/watch?v=Zj649aEqfuY 等覚院のツツジ2018

サツキのデータ 目:ツツジ目 Ericales 科:ツツジ科 Ericaceae 属:ツツジ属 Rhododendron 種:サツキ R. indicum 学名:Rhododendron indicum 和名:サツキ 樹高:50cm-1.5m 開花:5月下旬-6月上旬 花色:白,赤,ピンク,紫,緑,複色

サツキとツツジ:江戸中期にツツジの園芸品種が数多くつくられました.おおまかな区別として,4月から5月中旬に咲くものをツツジ,5月下旬から6月上旬に咲くものをサツキとおおまかに呼び分けました.

ただし,サツキのほとんどが遅咲きの野生のサツキ(ロードデンドロン・インディカム Rhododendron indicum)からつくられましたので,これらが一般的な園芸品種として広まりました.

今日はこれまで.ではまた.