https://www.youtube.com/watch?v=5HDkkOxBPQE ボタンの花 舞鶴公園 Japanese tree peonies at Maizuru park
街角で時々ボタンの大輪を見かけます.見事な咲きっぷりです.春真っ盛りです.一年間でもっとも過ごしやすい季節です.花粉症もだんだん和らいできました.
ボタンは当初,漢方薬として広まりました.根の樹皮部分が「牡丹皮(ぼたんぴ)」として漢方薬の原料となります.薬効成分はペオノールで,消炎・止血・鎮痛などの効果があります.大黄牡丹皮湯、六味地黄丸、八味丸など漢方薬の原料です.
中国唐の時代から牡丹の花は「花の王」とされました.花の大きさや風格は確かに王者と呼ばれるにふさわしいものがあります.
ボタンは木本性で種から栽培していたため,まさに高嶺の花でした.ところが,近年に芍薬(草本性)を使用した接ぎ木が考案され急速に身近な花となりました.鉢植えや台木苗で市場に出回っています.
ボタンとシャクヤク
立てば芍薬、座れば牡丹歩く姿は百合の花
ボタンとシャクヤクはよく似ています.同じボタン属です.主な違いは花期と木本性,草本性です.花期はボタンは春4-5月に咲き,シャクヤクは少し後の5月-6月に咲きます.
木本性,草本性は単純に,ボタンは木で冬にも枝が残ります.シャクヤクは草ですので,冬は地上部が枯れて根や芽で冬越しします.茎の部分の違いをよく見てみましょう.
https://www.youtube.com/watch?v=nnBH0sq8-_k 牡丹と芍薬
上の動画では木と草の違いが見えにくいので,こちらはシャクヤクだけの動画です.最初のボタンの動画と見比べてみてください.
https://www.youtube.com/watch?v=e5NuMwLttMM 芍薬(シャクヤク)約50品種紹介&2016年5月中旬開花状況
ボタンのデータ
花色:赤・赤紫・紫・薄紅・黄・白 花の大きさ:大輪・中輪 栽培花:一重・八重・千重 樹高:原種で3m,接木の園芸品種で1-1.5m
科:ボタン科 Paeoniaceae 属:ボタン属 Paeonia 種:ボタン P. suffruticosa 学名:Paeonia suffruticosa 和名:ボタン(牡丹) 英名:Peony 原産地:中国西北部
今日はこれまで.ではまた.