山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

地下鉄サリン事件と不思議な事

今日は3月20ですが,1995年3月20日に地下鉄サリンが起こりました.東京の地下鉄内で毒ガスのサリンが撒かれ,13人が死亡,負傷者は約6,300人の同時多発テロでした.

オーム事件に関しては思い出したくもない人が多いので,ここでは触れませんが,前年1994年(H6)6月27日の松本サリン事件,1995年(H7)1月17日の阪神・淡路大震災,そして3月20日地下鉄サリン事件と大きな事件が続きました.

そして,4年後の1999年7の月には「ノストラダムスの大予言で世界が滅びる」とまで何十年も言われ続けて育って来た世代でしたから,当時は世紀末感に満ちた雰囲気がありました.

また,この年は第二次世界大戦終戦50年目(半世紀)という大きな歴史的な区切りの年でもありました.

不思議な事

個人的にも松本サリンの当日は松本に出張があり,朝方のニュースで松本市で毒ガス発生を聞きながら松本に向かいました.ニュースでは原因もわからず,正確な場所も発表していなかったので,宿泊する身としては不安でした.

阪神・淡路大震災の日はやはり出張で神戸に泊まっている予定でしたが,チョットした理由でホテルをキャンセルし,朝一番の新幹線で向かおうとして朝起きたら,ニュースで地震を知りました.交通が遮断されてしまい神戸を訪れたのは約一か月後でした.

地下鉄サリン事件の日もいつもは事件発生頃の地下鉄に乗っている時間なのですが,たまたま体調不良で休みをとって寝ていました.テレビで事件があったことを知りました.私の知り合いの家族も犠牲者の一人で後遺症に苦しみました.

2011年(H23)3月11日の東日本大震災の時も,当日は奈良にいて京都に宿泊して東京に帰る日でしたが,予定を1日延ばして翌日にしたところ地震が発生し,都内の電車がとまってしまったとのことです.当日帰った知り合いは帰宅できず,会社まで歩いて会社で泊まったそうです.私は翌日午後に新幹線が動き出してから食料と水を3日分買い込んで家に戻りましたが,比較的スムーズに帰ることができました.

その他においても,いろいろと救われていることが多々あります.もっと直接的に命拾いしたことも何度かあります.個人的なことなので,ここでは省きますが,なぜか「現場」に縁があるのに最悪を免れています.不思議だなと思います.

でも,よく考えて見れば不思議ではない

でも,よく考えて見れば,今生きている人は皆,数十年以上救われ続けているのだとも考えられます(十代は数年ですが).たとえ死ぬほど苦しいことが続いても,今現在,死んでいないので,運がいいのです.少なくとも,この文章を読んでいる人は救われ続けていて,見方を変えて見れば,すごく運が良いのです.そういう訳で不思議でも何でもないのです.

人の脳

人の脳は必要以上に悪いことを拡大して恐れる傾向にあると言われています.これはある程度の用心深さが無いと,命がいくつあっても足りないからです.人は人なりの命を長らえていくという生命体としての基本的な使命があります.

姿勢や考え方が大切

どんなにつらいことや非合理・不合理なことがあっても,それを正面から受け止めて,できる限り適切な対応をとることが大切だと思います.そういう習慣をひとつひとつ身に付けて行くことで,不都合なことが起きても,不安や恐れなどに振り回されることなく,正々堂々と向き合えるようになれます.

少なくとも自分が生きている間は様々な偶然によって救われ続けている事実があります.もちろん将来の計画や目標を立てて,日々の努力を続けることは大切です.反対に,いい加減なやり方や投げやりな習慣を続ければ,もっと強烈な不都合が起きるかも知れませんのでお勧めしません.

単純に向上心を持ち,努力を続ければ救われ続けると考えれば.不安や恐怖など意味の無いことに振り回されにくくなります.

自分や自分の周りで不都合なことが起きたときは,「何かの教え,天からの声?」と考えて,適切な対応を続けて行けば,救われ続つづけると考えるのです.

人間万事塞翁が馬

人間万事塞翁が馬」 という例えもありますが,運,不運は時間の尺度を変えて見れば簡単に反転するものなのです.どうせなら,常に「運」の方になるように都合良く時間尺度を変えてみる良き習慣を身につけてはどうでしょうか?

今日はこれまで.ではまた.