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桜と一緒に白い雪柳が咲き誇っている.ユキヤナギについて学ぶ

ユキヤナギ1 ユキヤナギという花を知っていますか?桜が咲く少し前から咲き始めて桜の咲く頃に足元を見れば,ところどころに白い小さな花を無数に咲かせている草がありませんか?名前を知らなかった人もきっと見たことがあると思います.

葉の黄緑色に白い花が鮮やかなコントラストつくっていますので,すごく目立ちます.特に咲き始めの頃はいくつかの枝に白い花が咲き,白いものが爆発して噴き出したように見えます.花盛りの時期には信じられないほど目立ちます.とても花には見えず,あれは何だろうと思って近づいていくとこの植物でした.中国では噴雪花と呼ぶそうです.私にもそのように見えました. ユキヤナギ2 名まえの由来は雪柳という名前そのままで,ヤナギに雪が載っているように見えるためこの名前がついているとのこと.でも,雪の時期ではないので妙な感じです.また,散った花がお米を撒いたように見えるので小米花とか,小米柳,小米桜などとも呼ばれるそうです.もう少しすると散るでしょうから,お米を撒いた様子が見られることでしょう.

ユキヤナギのデータ

学名 Spiraea thunbergii 科・属名 バラ科シモツケ属 英名 Thunberg’s meadowsweet Thunberg spirea 原産地 日本、中国 開花期 3~5月 花の色 白、ピンク 別名 小米花(コゴメバナ)

雪柳は落葉性低木.本州から西の地域に生息している.川沿いの岩の割れ目,海岸の岩の上などに自生.木の高さは1〜2m,葉は上半分がギザギザ,枝は互生.花の直径は0.7〜1㎝程度,花びらの数は5枚,花持ちは7日程.秋になると紅葉する.素朴でほのかに甘い独特の香り.シジミバナ,フジノピンク,オウゴンユキヤナギなどの種類がある.花言葉は愛らしさ,気まま,殊勝. ユキヤナギ3 学名のthunbergiiはスウェーデンの医師,植物学者カール・ツンベルク(Carl Peter Thunberg)から.1775年に長崎の出島に来日.1年間滞在した.日本で植物の研究をし,日本の植物学の基礎をつくる.桂川甫周杉田玄白らに外科術を教える.

最近は桜を見に行っても足元の花の方が気になって,ハナニラ,ヒメオドリコ草,カタバミ,ハボタン,ノースポールなどが目立ちます.でも遠くからすぐわかるのがユキヤナギです.知らなかった人は覚えておくと良いでしょう.

「雪柳が桜と一緒に咲き誇っている.ユキヤナギについて学ぶ」のまとめ

  1. ヤナギに雪が載っているように見えるためこの名前がついている

  2. 学名 Spiraea thunbergii,バラ科シモツケ

  3. 開花期 は3~5月,桜より早く咲き始め,桜より遅くまで咲き続ける

今日はこれまで.ではまた.