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UVA,UVBの量はどのようにして知ることができるのでしょうか?

前回はUVA,UVBについて見てきました.残念ながら紫外線は目に見えないので,今日は多いのか少ないのか,どのくらい多いのか,どのくらい有害なのかわかりません.気温なら体感できるので気を付けられますが,紫外線は後から日焼けしたり,皮膚がダメージを受けたりなどの症状が出ます.ついつい忘れがちですが要注意です.

UVインデックスまたは紫外線指数

実は気象庁が日々の予測UV量を公表しています.UVインデックスあるいは紫外線指数などと言われる数字です.この数字は紅斑紫外線量を25mW/㎡で割った数です.紅斑紫外線量とはISO/CIE(国際照明委員会)が定義した各波長の人体への影響度の値を積算して求められる測定量です.

紅斑紫外線量は皮膚に害を及ぼす量と考えて下さい.実際の数字は日本では0mW/㎡-350mW/㎡の量の有害紫外線が降り注いでいることになります.ここでmW/㎡という単位が出てきますが,これはmがミリという事で1/1,000. Wは仕事量./㎡は一平方メートルという事です.

0mW/㎡-350mW/㎡という表し方では今日の紅斑紫外線量は125mW/㎡とか228mW/㎡とか350mW/㎡などと数字が3桁で半端な数字なのと単位がわかりにくいし,使いにくいので,25mW/㎡で便宜的に割ります.すると5とか9とか14など数字を小さくして実用しやすくしています.単位も無くなります.これをUVインデックスとか紫外線指数と呼んで使っています.

下図は気象庁のホームページ http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_daily_uvindex_obs.htmlにある「日最大UVインデックス(観測値)の年間推移グラフ」です. UV 左側の縦軸がUVインデックスです.大体0から10に収まっているのがわかります.これはつくば市の例です.4-9月が危険なのが良くわかりますね.また,場所によっては国内でも10を超える場所もあります.非常に強い紫外線有害なので気を付けてください. UV2 これらに関しては環境省のパンフレットに詳しく書いてあります. UVインデックスに応じた紫外線対策(出典:環境省「紫外線環境保健マニュアル」

UVインデックスを知るには

さて,具体的にその日のUVインデックスを知るにはどうしたら良いでしょうか? スマホをお持ちでしたら,アプリがあります.紫外線やUVなどで検索していただければ見つかると思います.

また,日本気象協会の天気予報アプリなどには紫外線の強弱が表示できます. 明日の予測値を知るには気象庁の紫外線情報分布図:全国がありますので,ここに地点を入力すると明日の時間別予測値のグラフを出すことができます . http://www.jma.go.jp/jp/uv/000.html?elementCode=0 (気象庁のホームページ, 紫外線情報分布図:全国).最近の省庁のホームページの充実ぶりはすごいですね.予算と時間をかけて作られているのが良くわかります.全て無料で使えますので,まさに宝の山ですね.

UVA,UVBの量はどのようにして知ることができるのでしょうか?のまとめ

  1. UVA,UVBの量はどのようにして知ることができるのか?

  2. 気象庁は日々の予測UV量を公表しています.UVインデックス,紫外線指数などと呼ばれています

  3. 日本では0mW/㎡-350mW/㎡の量の紫外線が降り注いでいる

  4. 25mW/㎡で便宜的に割った数をUVインデックスあるいは紫外線指数と呼ぶ

  5. UVインデックスは大体0から10に収まっている.地域によっては10を超える場合もある

  6. UVインデックスを知るにはアプリがある.日本気象協会の天気予報アプリなどには紫外線の強弱が表示されている

  7. 気象庁は全国の明日の予測値を出している.ホームページでみることができる

今日はこれまで.ではまた.