今読んでいる本のなかで,「面白くて眠れなくなる植物学」 稲垣栄洋著はわかり易く,興味深い内容が多いので,ご紹介します.
本書は植物学のなかで話題性のあるものを取り上げてわかり易く解説しています.良書だと思います.
散歩の副産物として植物のことを学んできましたが,なぜ?,なぜ?,なぜ?が多く,調べれば調べるほど疑問が湧いてきます.専門書になればなるほど細部に深堀する傾向があるので,根幹の部分がわかりません.
植物学も科学技術の進歩とともに近年の発見も増え,進歩が著しい分野です.
本書は植物学のあまり知られていないけれど,面白い部分を話題として取り上げています.
いままで,疑問に思っていたいくつかのことが,つなぎ合わされて,すこし分かってきた様に思えます.
例えば,花びらも,雄しべも,雌しべも葉が変形してできたものというゲーテの植物変態論を冒頭に紹介しています.
昨日,文豪ゲーテの言葉を紹介して,今日は彼の自然科学者として一面がでてきて,偶然に驚きました.
彼の植物変態論は170年後に分子生物学のABCモデルで証明されたとのことです.
本書を読み進んで行くと,次々に面白い話題が出てきます.
本書の内容で個人的に記憶に残ったところ
木はどこまで大きくなれるか?
花びらの枚数とフィボナッチ数の関係
カフェインは植物毒のアルカロイド
植物にも血液型がある
オスの木とメスの木
など,興味深い話題満載でした.
「面白くて眠れなくなる」シリーズ
PHPからシリーズで出ている面白くて眠れなくシリーズですが,他にも様々な分野があるので,見ていきたいと思っています.
今日はこれまで.ではまた.