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春になるとシロツメクサの花が咲き始め秋まで順に咲き続けます.四つ葉のクローバーの話

四つ葉

春になると野山のあちらこちらにシロツメクサが白い花をつけ始めます.群生している三つ葉の中から四つ葉を見つけ出すと幸せが訪れるというのはみんな知っていると思います.三つ葉の群れを見つけると,誰もが四つ葉を探し始めます.どこにでも見かける雑草です.

シロツメクサの白い花は四月ころから咲き始めます.この花は下の方から順番に咲いて,それは秋まで咲き続きます.

シロツメクサは,冬以外はずっと咲き続けますので,あちこちでよく見かける雑草です.長い花茎を伸ばし,1-2cm程度の球形の白い花をさかせます.一つの花は、数十個の小花でできています.

シロツメクサと言えば四つ葉のクローバー,幸せのシンボルです.発生頻度は1万分の1程度です.一万個の三つ葉を確認すれば四つ葉を一つ見つけられるかも,ということですから,なかなか大変です.

なぜ,四つ葉のクローバーが発生するのか実はまだよくわかっていません.遺伝的要因によるものなのか,あるいは環境的要因によるものかは学術的な結論が出ていない様です.

四つ葉のクローバーは十字架の形をしているので,特にキリスト教圏では珍重されていました.ただし,キリスト教が広まる以前からもその希少さから特別なものとされていたらいしいです.

シロツメクサの英名はWhite clover,学名はTrifolium repens,マメ科 (Fabaceae), シャジクソウ属 (Trifolium)

シロツメクサ多年草で欧州からの外来種です.シロツメクサはクローバー(シャジクソウ属)の一品種です.シジャクソウは世界に約260種あるとのことです.クローバー(シャジクソウ属)のTrifoliumの意味はそもそも三つ葉という意味です.クローバーというのは総称ですから,四つ葉のクローバーは必ずしもシロツメクサである必要は無いようです.

ところで,クローバーに似た三つ葉カタバミがあります. 学名はOxalis corniculata,カタバミ科Oxalidaceae,カタバミ属 Oxalis.やはり春から秋にかけて花が咲きますが,黄色い5弁の花びらからなっています.クローバーとは明らかに違うものです.こちらの方が四つ葉の発生率はさらに低く,もっと珍しいということです.これは四つ葉のクローバーでは無く,ただの四つ葉です.でも,やはり珍しい.

四つ葉であればシロツメクサでなくても幸せのシンボル?

市販品で四つ葉のクローバーの球根というのがあります.よく見るとオキザリスと書いてあったりします.これは明らかにクローバーでは無く,カタバミのことです.中にはシロツメクサと限定して四つ葉が高頻度で出ますとあります.どのようにしてこういうことができるのかわかりませんが,天然での確率が低いことは確かです.

四つ葉はその希少性から幸せのシンボルとなりました.従ってクローバーであろうとオキザリスであろうと希少であることを考えれば価値は高いと思います.市販品は何らかの技術で四つ葉が得られる確率を高めたものです.これを科学技術の成果と考えればそれを買ってきて,庭先で満喫すれば良いと思います.あるいは,天然の四つ葉こそ本当の価値だと信じるのならば,野山で四つ葉を探す楽しみに時間をかけると良いと思います.

どちらも価値観の問題です.どちらが正しいという訳ではありません.いずれにしても,四つ葉が古来から希少なもので,幸せのシンボルであるという事を信じて,少しでも幸せを引き寄せるきっかけになれば良いと思います.

春になるとシロツメクサの花咲き始め秋まで順に咲きますのまとめ

  1. 春になるとシロツメクサの白い花が咲き始める.この花は順番に秋まで咲き続ける

  2. シロツメクサと言えば四つ葉のクローバー,幸せのシンボル,「幸運」「私のものになって」が花言葉

  3. 三つ葉の中に四葉を探すが,1万分の1位

  4. 四つ葉のできる原因は不明.遺伝によるものと環境によるものとの説がある

  5. 十字架の形から珍重されていた.ただし,キリスト教普及以前から特別なものとされていた.

  6. シロツメクサの英名はWhite clover,学名はTrifolium repens,マメ科 (Fabaceae), シャジクソウ属 (Trifolium)

  7. クローバー(シャジクソウ属)は世界に約260種ある

  8. クローバー(シャジクソウ属)のTrifoliumの意味はそもそも三つ葉,四つ葉は珍しい

  9. 四つ葉であればシロツメクサでなくても幸せのシンボル?

今日はこれまで.ではまた.