山河海空

自然から日常生活まで,独自の視点でみていきます.

机の上にゴマ(胡麻)を置く

ゴマ

本を読んだり,調べものをしていると水やお茶が飲みたくなります.その時についお菓子などに手を出すと,止められません.一袋の終わりまで食べてしまいます.

夜はさすがに控えて,以前お話ししたキャベツなどで済ませますが,それ以外の時間は油断大敵です.

最近,机の上にゴマを置くようにしました.もちろん食べるためです.七味唐辛子や胡椒などの空き瓶に入れておけば直ぐに取り出せます.

口さみしくなったら,一振り,約20粒程口に入れて一粒残らず噛み潰して食べます.

なぜゴマかというと特に理由は無いのですが,お菓子の様に一袋全部食べてしまうという事は無いからです.

それと,どうせ食べるなら健康食っぽいものの方がよかろうと思い,ゴマを選びました.

空腹では無いけれど口さみしい時は頑張らずにゴマでゴマかしましょう.ゴマかすとは漢字で胡麻化すではなく,誤魔化すと書きます,念のため(ただし,ゴマが語源という説もあります).

ゴマの栄養

ゴマは栄養価の高い食品として知られ,生薬としても用いられました.

黒ゴマ,白ゴマ,金ゴマがありますが,栄養価はほとんど同じです.ただし,黒ゴマの黒色はタンニン*系ポリフェノール色素ですので,味にすこし渋みがあります.これが,身体によいかどうか分かりません.

他には,カルシウム,マグネシウム,鉄,リン,亜鉛等のミネラルが多く含まれます.また,タンパク質,食物繊維,ナイアシン,ビタミンA,B1,B2,B6,E,葉酸なども豊富に含まれます.

セサミンは抗酸化物質として活性酸素を押さえ,肝機能を強化し老化やガン化を抑制します.また,脂質はオレイン酸リノール酸が80%を占めています.

注: *タンニン タンパク質,アルカロイド,金属イオンと反応し強く結合して難溶性の塩を形成する水溶性化合物の総称です.つまり,特定の性質をもつ化合物を分類するための名称です.植物中に普遍的に存在しています.

いりゴマの栄養価(100g当たり)

エネルギー:2,506kJ(599 kcal) 炭水化物:18.5 g 食物繊維:12.6 g 脂肪:54.2 g タンパク質:20.3 g

ビタミン

ビタミンA相当量 :(0%)* 1μg チアミン (B1):(43%) 0.49 mg リボフラビン (B2):(19%) 0.23 mg ナイアシン (B3):(35%) 5.3 mg パントテン酸 (B5):(10%) 0.51 mg ビタミンB6 :(49%) 0.64 mg 葉酸 (B9):(38%) 150 μg ビタミンE :(1%) 0.1 mg ビタミンK :(11%) 12 μg

ミネラル

ナトリウム :(0%) 2 mg カリウム :(9%) 410 mg カルシウム :(120%) 1200 mg マグネシウム :(101%) 360 mg リン :(80%) 560 mg 鉄分 :(76%) 9.9 mg 亜鉛 :(62%) 5.9 mg

他の成分

水分 :1.6 g 水溶性食物繊維 :2.5 g 不溶性食物繊維 :10.1 g

*(??%)は米国成人栄養摂取目標(RDI)の割合

ゴマアレルギー

ゴマはアレルギー反応を起こす場合があります.特に子供は要注意です.

ゴマのデータ

目:シソ目 Lamiales 科:ゴマ科 Pedaliaceae 属:ゴマ属 Sesamum 種:ゴマ S. indicum 学名:Sesamum indicum L. 和名:ゴマ 胡麻 英名:sesame

自生:アフリカ大陸に野生種のゴマ科植物が多く自生 栽培:紀元前3500年頃のインド発祥 生産地:日本で使用されるゴマは99.9%が輸入.国内では鹿児島県,茨城県沖縄県だが100トンにも満たない. 世界の生産国はミャンマー,インド,中国で50%以上を生産しています.

食用:通常は煎ってから食べます.また,油を搾り,ゴマ油としても利用されます.

今日はこれまで.ではまた.